現代インド・フォーラム2023年秋季号 No.59
特集「インドの宇宙開発と日印協力」
インドは、8月、月面探査機「チャンドラヤーン」(月の乗り物)3号機の発射とともにその観測車による探査も開始した。インドは月面軟着陸に成功した世界で4か国目となった。日本も9月に月着陸実証機の打ち上げに成功した。月面探査は、宇宙開発の重要な第一歩であるだけでなく、軍事的な意味合いも持っている。日印両国は宇宙開発では永年にわたって協力してきたが、今後、どのような協力関係を築くのかも重要である。そこで、日印の宇宙関係専門家にそれぞれの狙いや協力関係についてご寄稿いただいた。
インドの宇宙政策とは何か
How We Should Understand India’s Space Policy
岩本(大工原)彩 (株式会社アストロスケール政策・政府渉外部長)
Aya Daikuhara IWAMOTO (Vice President, Policy, and Government Relations, Astroscale Japan)
地政学的に動揺する新しい世界における宇宙の安全保障
Space Security in a New Geopolitically Turbulent World
ラージェスワリ(ラジ)・ピッレー・ラージャーゴーパラン
(オブザーバー・リサーチ財団(ORF)安全保障・戦略・技術センター長)
Dr. Rajeswari (Raji) Pillai Rajagopalan
(Director, Center for Security, Strategy & Technology (CSST), Observer Research Foundation)
日印宇宙産業エコシステムに関する比較分析
Comparative Analysis of India and Japan Space Industry Ecosystems
プラサード・ナーラーヤン (satserch社共同創設者)
NARAYAN Prasad (Cofounder, satsearch)