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お知らせ

森喜朗会長よりの新年ご挨拶

2019年1月7日掲載


 明けましておめでとうございます。 昨年中は、日印協会をご支援ご鞭撻いただき、まことに有難うございました。

 お陰様で日印関係は年を経るごとに進展しております。
 昨年10月のモディ首相の日本訪問では、国民の皆様にも日印関係がいかに友好的であり、安倍・モディ首相の関係がいかに親密であるか、また両国間の協力がいかに進展しているか、さらには、両国間の協力がいかに第三国に展開しているか、明らかになったことと思います。
 安倍総理は、富士山のふもとにある自分の別荘にモディ首相を招き歓待しました。ロン・ヤス関係として有名になった中曽根康弘総理が、1983年にロナルド・レーガン米国大統領を奥多摩の日の出山荘に招いて以来のことで、日印両国の「特別・戦略的・グローバル・パートナーシップ」という形容詞が三つも付いた特別な関係を内外に鮮明に示しました。
 両国がここ数年取り組んできたデリー・ムンバイ間の産業大動脈や貨物新線の建設、大都 市における日本式地下鉄の建設などの大規模なプロジェクトに加え、ムンバイ・アーメダバード間500㎞をつなぐ新幹線計画や東北インドの開発を通じたインドとアセアンを結ぶ回廊の建設計画も大きく注目されております。
 上記首脳会談では、日印間の防衛協力は、外務・防衛対話の次官級から閣僚級への格上げ、従来のインド沿岸警備隊・わが国海上保安庁間やインド海軍・わが海上自衛隊の間での共同訓練などの協力に加え、陸及び空も協力も決まりました。さらに、宇宙分野での協力のための協議も本年に始まります。
 他方、ソフトな面では、新規に日本の「アジア健康構想」とインドの「長寿計画」の連携、食品加工など農業分野の協力の強化、日本式「モノ作り学校」の増設(現在4校)、この1月からのインド人に対する日本の入国査証の緩和、青少年交流やインドでの日本語教育の推進なども合意されました。
 安倍総理が提唱してきた「自由で開かれたインド太平洋戦略」とモディ首相発案の「アク ト・イースト(東方戦略)」の融合が確認され、11月に訪日したトランプ大統領もこの構想に積極的に関与することを表明しました。東南アジアやオーストラリアからも歓迎され、さらにアフリカ諸国への日印共同での協力も合意されましたので、この構想 は、太平洋とインド洋を大きく結ぶ日本発の大型国際戦略に成長したわけです。 
 あらためて振り返ると、私が2000年8月に訪印した際に打ち上げた「日印グローバル・パートナーシップ」がここまで育ってきたことを見るにつけ、まことに感慨深いものがあります。 
本年4~5月には、また、インドに於いて5年目ごとに行われる下院の総選挙があり、モディ政権継続か政権交代か注目されます。幸い、日印関係については、日印双方において超党派の支持がありますので、日印関係は安泰でしょう。
 本年、日印協会は創設116年を迎えました。長い歴史に培われた信頼と実績を基礎に、両国民の友好と相互理解の増進に努めてまいりたいと存じます。