
明けましておめでとうございます。
昨年は新型コロナが皆様の生活や仕事を制約しましたが、ご無事に年を越されたことと拝察いたします。
日印両国政府間の協力は、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」と両国が世界的規模でリードする「自由で開かれたインド太平洋戦略」により順調に進展しています。
しかし、民間レベルの活動は、双方での新型コロナウイルス状況悪化のため、大いに制約を受けました。日印協会では、日常業務はテレワークを活用して遂行しておりますが、インド情勢の実施調査、ビジネス関係の往来、文化行事、人的交流など人の行き来を伴う活動は中止や延期を余儀なくされました。
インドでの感染状況は想像を超えるものがあり、1月1日現在で感染者数は10,286,709人、死亡者数は148,994人にのぼり、米国に次ぐ世界第2の感染状況となっています。昨年、インドは、時に全国的規模でのロックダウン、時に大都市中心の移動や営業の制限など政府も国民も多くの困難を経験し、外国との交流もままなりませんでした。
わが国においても、1月1日現在、感染者数238,999人、死亡者数3,541人となり、懸念されている状況ですが、国民、政府、都道府県、市町村挙げての取り組み、何よりも医療従事者の献身的な努力により、被害状況は諸外国よりはるかに低い状況です。それでもインドを含めた諸外国との交流は、経済、文化学術、人的交流など大いに制限されました。
しかし、最近、インドにおいては感染者数の増加が鈍化傾向を示し、ワクチンの承認もアストラゼネカ社・オックスフォード大学開発のものを含め、今月中の承認・投与が確実になったようです。わが国においても、ファイザー社やモデルナ社などが承認申請済みで早期の特例承認が期待されており、2月下旬には医療従事者から始めて投与開始となる予定です。
新年を迎え、暗い長いトンネルの出口もほのかに見えてきたように感じます。
本年7月から8月にかけて、私も関係する東京オリンピック・パラリンピックが開催されますが、関係者は万全の準備を目指し努力中です。
日印協会は本年で設立118年を迎えました。
心を新たに、失われた数カ月を取り戻しさらに発展させるために、一同努力をしてまいりたいと考えます。引き続き皆様方のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。