
古代インドに起源をもつアーユルヴェーダでは2000年前から、病気の治療だけでなく、人々が幸福で有益な長寿を生きるための健康増進法が体系化されています。これは中国伝統医学で言われてきた治未病(ちみびょう)システム(未病改善法)と同じ考え方です。
これまでアーユルヴェーダの未病改善法が注目されてきながらも、具体的に紹介される機会は多くはありませんでした。特に、歯科学の面から紹介されることは今回が初めてです。これは注目に値することです。歯周病菌は糖尿病、心筋梗塞、脳血管障害、動脈硬化、認知症など、さまざまな全身病の原因になる可能性が指摘されています。本場インドのアーユルヴェーダ医師や日本の伝統医学に通じている医師に歯科医師も加わって、アーユルヴェーダの治未病システム(未病改善法)を、具体的にエビデンスを交えながら、日本で紹介する日本初の企画です。
神奈川県では、未病改善の重要性を広く発信しており、未病(ME-BYO)コンセプトの普及と国際展開を推し進めておられます。2018年にはインドのAYUSH省(アーユルヴェーダ・ヨガ・ナチュロパシー・ユナニ・シッダ・ホメオパシー省)と神奈川県は、連携協力に関する覚書を交わされるなど、神奈川県も未病プロジェクトにおけるアーユルヴェーダの可能性に期待されています。
日本では、未病システム学会が20年前から日本での未病対処法に関する学術的なアプロ―チをされています。同学会の前理事長で、現在は一般社団法人未病総合研究所代表理事である福生先生にもパネルディスカッションなどに参画していただく予定です。日本における未病を改善する機運を全国的に高めていくことを考えております。
今回のシンポジウムでは、国際未病プロジェクト(国際MME-BYO)を進めている神奈川県庁から本間健志氏と鎌倉麗子氏、日本のアーユルヴェーダ界を40年にわたって牽引し、東洋医学と西洋医学の融合を目指す上馬塲和夫先生、インド・アーユルヴェーダ界において革新的な診断アプローチを進める一方、伝統的な治療方法を堅持して注目を集めるジヴァ・アーユルヴェーダのドクター・パルタップ・チョハン、アーユルヴェーダの知恵を治療に取り入れている歯科医師である舟久保せいこ先生、福島県立医科大学 医学部疫学講座助教であり、アーユルヴェーダによる健康促進と改善を研究テーマの一つとして取り組んでおられる舟久保徳美先生に登壇いただきます。また、一般社団法人未病総合研究所代表理事である福生吉裕先生にはパネルディスカッションのパネラーとしてご登壇いただきます。
日時: 2019年11月23日 10:30-15:00
場所: ハリウッドホール、ハリウッドプラザ 5F
東京都港区六本木6丁目4−1 六本木ヒルズ
ご参加料:5,400円 (税込み)
お問い合わせ・お申し込み:ジヴァ・ジャパン
info@jivajapan.jp / TEL 044-430-5072
