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齋木理事長よりメッセージ ― 安倍晋三 日印協会会長(元総理大臣)の急逝を悼む ―

2022年7月11日掲載


― 安倍晋三 日印協会会長(元総理大臣)の急逝を悼む ―

 安倍晋三元総理大臣が、このたび突然落命されたことを悼み、日印協会として衷心より哀悼の意を表します。

 選挙の応援演説という民主主義の政治における基本的な自由と権利を、白昼堂々、衆人環視の中で、生命とともに暴力的に奪い取ったきわめて野蛮な犯行を強く非難します。

 安倍晋三元総理は、日本の憲政史上、最も長く内閣総理大臣の重責を担われましたが,ご在任中に内政外交において挙げられた数々の業績は枚挙にいとまがありません。

 第一次安倍内閣で訪印の際に、インドの国会において『インド洋と太平洋の二つの海の交わり』の演説が日印両国のみならず、国際的に注目を浴び、のちに『インド太平洋構想』という戦略枠組みにつながりました。そしてさらに『日印米豪4カ国戦略対話QUAD』にも発展し、今や英独仏ほか欧州も参加する世界を俯瞰するビジョンの強化発展に大きく貢献されました。心からの敬意と謝意を表するものであります。

 日印協会は、つい先月安倍晋三会長にご就任いただき、来年創立120周年を迎えるべく、今後の日印関係における協会のあり方について、具体的なプログラムの計画を立ち上げようとしていた矢先でした。

 安倍晋三元総理大臣の非業の死を乗り越え、岸田文雄総理大臣が率いる日本政府は、暴力と厳しく闘い、自由と民主主義を守るために、最も重要なパートナー国インドと力を合わせながら、これまで以上に努力を重ねていくことを確信しています。

 日印協会としても、そのような目標と努力を会員の皆様と共有しながら、前進を続けていく決意です。 

 安倍晋三会長(元総理大臣)におかれては、今後も日印協会の発展を見守っていただきましょう。

公益財団法人 日印協会

理事長 齋木昭隆