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お知らせ

森喜朗日印協会会長 2022年年頭挨拶

2022年1月1日掲載


 明けましておめでとうございます。
 昨年は前年に引き続き、新型コロナが皆様の生活や仕事を制約しましたが、ご無事に新年を迎えられたことと拝察いたします。

 日印両国は、このパンデミックの克服のためにそれぞれ努力した結果、感染者数や死亡者が画期的に減少することになりました。その過程で、一時医療崩壊に直面したインドに対しわが国が酸素濃縮器などを支援するという協力も進みました。最近は、オミクロン株が世界的に流行し始めましたが、日印両国に関する限り、重大な事態を回避できております。

 わが国においては、10月4日に岸田文雄内閣が誕生しましたが、早速岸田総理とモディ首相はビデオ会談を行いました。これに先立つ9月28日、菅義偉総理は、米国において開催された日米印豪4カ国の首脳によるQUAD首脳会議に出席し、その際に対面での日印二国間首脳会談を果たしました。両国間の外務・防衛大臣会合(2+2)や米国ほか友好国を交えた共同海上訓練なども強化されました。「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」と両国が世界的規模でリードする「自由で開かれたインド太平洋戦略」は、東南アジア諸国や欧州諸国の関与も増大し順調に拡大・進展しています。
 しかし、民間レベルの活動は、双方での新型コロナウイルス状況悪化のため、ビジネス面でも文化学術、人的交流の面でも大いに制約を受けました。日印協会は、日常業務はテレワークを交えながら遂行してきましたが、インド情勢の実施調査、人の行き来を伴う活動は中止や延期を余儀なくされました。もっとも、会員企業や個人会員の皆様が、制約のある中でインターネットを活用したビデオ・セミナーや講演、各種文化行事を開催されたことは心強く、協会もできる限りのご支援と広報に努めました。
 日印協会が発刊している月刊誌「月刊インド」とウエッブ版の季刊誌「現代インド・フォーラム」は、関係者のご努力によりそれぞれ年10回及び年4回の発刊を果たしました。
日印協会のホームページも少しずつ改善され、フェイスブックでの反応も広がっております。

 新年を迎え、新型コロナの暗い長いトンネルの出口も見えてきたように感じます。
日印協会は本年で設立119年を迎えました。日印両国は国交樹立70周年を祝う年になりました。両国政府、民間の有志達は1年を通じて各種の祝賀行事を開催することになるでしょう。日印協会も、何らかの記念行事を開催したいと考えております。
 新型コロナによるビジネスへの負の影響は公益財団法人の会員数の減少となって現れており、日印協会も例外ではありません。協会事務局は会員の脱会回避や新規会員の勧誘に努力してまいりましたが、全体として会員の減少、それに伴う財政面での困難に直面しております。協会の役職員の皆様、ホームページなどを閲覧いただいている皆様におかれましては、どうかご支援ご助力をいただきたくお願い申し上げたいと存じております。
 新年に当たり心を新たに、失われた約2年間を取り戻しさらに発展させるために、協会の役職員一同努力をしてまいりたいと考えます。引き続き皆様方のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。