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『日本・インドの戦略包囲網で憤死する中国』

2016年7月22日掲載


日印協会評議員でもありインドと中国に詳しいベマ・ギャルボ氏と石平(せき・へい)氏との対談集です。

本のタイトルや帯は刺激的ですが、内容は深い歴史認識と鋭い地政学的分析に基づく情勢分析で、極めて直截で示唆に富んでいます。
特に日本人が今後中国とインドの両国にどのように接していけばよいのかを考察する上で必須の書です。
対談はぺマ氏が石平氏をインドに案内し、アジアの大国であるインドと中国との比較をするところから始まり、「同じ四川省の生まれ」と言いつつ、チベットの地からインド回りで日本に来て中国共産党政権から弾圧されている母国チベットの人々のことを憂慮するぺマ氏と、母国・中国のことを心配すればこそ舌鋒鋭い石平氏がここ日本で出会うべくして出会ったと言えます。
寛容の精神に基づく世界最大の民主主義国家・インドと人権弾圧・言論統制の覇権主義的独裁国家・中国を鋭く比較分析し、日本のアジア戦略について真剣に語っています。
このようなアジアの友人がこの時代にこの日本にいてくれることに感謝します。