日印関係最新情報

月間インド・ニュース(2011年12月)

2012年1月17日掲載


Ⅰ. 内政
12月3日
*英字各紙は、オディシャ州でマオイストとみられる約15名が携帯電話用の塔を爆破した旨報道。
12月4日
*英字各紙は、3日、ジャールカンド州で道路に仕掛けられた爆弾が爆発し11名が死亡した旨報道。ナンダリ国会議員を狙ったテロ事件とみられる由(同議員は無事)。
*英字各紙は、3日、ビハール州ガヤ県で武装したマオイストが中央警察予備隊の営舎を襲撃した旨報道。
12月9日
*コルカタ市内の私立アムリ病院で火災が発生し90名以上の死者が発生。
12月20日
*英字各紙は、ジャヤラリータ・タミル・ナードゥ(TN)州首相が、同女史の約30年間にわたる側近・盟友であったサシカラ女史及びその関係者を全インド・アンナ・ドラビダ進歩連盟(AIADMK)から追放した旨報道。
12月22日
*インド人事・公的苦情・年金省は、国家及び州レベルにおけるオンブズマン制度導入法案(ロークパル法案)及び同制度に憲法上の地位を与えるための憲法改正法案を提出した旨発表。
12月24日
*インド選挙管理委員会は、ウッタル・プラデーシュ州、パンジャブ州、ウッタラカンド州、マニプール州、ゴア州の州議会選挙日程を発表。投票は1月下旬から順次開始され、開票は各州とも3月6日に一斉に行われる。
12月27日
*英字各紙は、シン首相が、タミル・ナードゥ(TN)州出身の天才的数学者であるスリニヴァス・ラマヌジャン誕生125周年記念行事出席のため、25日及び26日の2日間にわたりTN州を訪問し、ジャヤラリータ州首相と会談した旨報道。
*インド連邦下院において、情報提供者を守るための法案及びロークパル法案が可決、他方、3分の2の賛成が必要となるロークパル法案を憲法に加えるための憲法修正案は否決される。
12月29日
*冬季国会が12月29日で終了。ロークパル法案は投票前に時間切れとなり不成立に。
12月31日
*英字各紙は、タミル・ナードゥ州与党の全インド・アンナ・ドラビダ進歩連盟(AIADMK)の党会議に出席したジャヤラリータ州首相は、先般追放した側近であり盟友のサシカラ女史及び同女史家族に対し党再加入の許可を下すことはあり得ない旨、また、州政府は腐敗から解放されるべきであり、党員は地味で正直な生活を営み、党幹部や州民との接触を怠らず、派手な振る舞いを避けるべきであり、その結果、前政権DMKと異なり、クリーンな政府と政権維持能力が与えられると述べた旨報道。

Ⅱ. 経済
12月8日
*英字各紙は、ムカジー財務大臣が、7日に開催された全党集会において、マルチブランドの小売業への海外直接投資を51%まで認めるとの閣議決定は様々な関係者とのコンセンサスが得られるまで一時棚上げする旨発言。
12月9日
*ヒンドゥー紙は、インド政府が提唱するハイデラバード-チェンナイ間高速鉄道構想につき、連邦鉄道省はJARTSを中心としたコンソーシアムが事前実施調査の実施機関として選定した旨報道。
*ビジネス・スタンダード紙は、グジャラート州は今後3~5年で自動車生産のハブとして地位を確立するであろうと報道。
12月12日
*インド政府中央統計局は、2011年10月の鉱工業生産指数が前年同月比マイナス5.1%となった旨発表。
12月16日
*インド準備銀行は、中間四半期金融政策レビューにおいて政策金利の据え置きを発表。2010年3月以降以降の金融政策会合で13回連続して利上げが決定されていたが、今回はそれ以来初の金利据え置き決定となった。

Ⅲ. 外交
12月4日
*インド外務省は、オーストラリア労働党が、インドへの発電目的でのウラン売却を是認することで合意したことを歓迎するとしたクリシュナ外相の発言を発表。
12月7日
*オーストラリアのスミス国防相がインドを訪問しアントニー国防大臣と会談。本格的な二国間海上訓練の実現に向けた調整や2012年におけるトラック1.5国防戦略協議の調整、2012年のアントニー国防大臣のオーストラリア訪問等で合意。
12月16日
*シン首相がモスクワを訪問し、メドヴェージェフ大統領およびプーチン首相と会談。
12月20日
*インド外務省は、金正日国防委員長の死亡に関し、シン首相が哀悼の意を表明し、アフマド外務担当閣外相が在インド北朝鮮大使館で弔問記帳した旨発表。
12月26日
*イスラマバードでインド・パキスタン両国による第5回通常兵器信頼醸成措置に関する専門家レベル会合が開催され、印パ両国は管理ライン上の停戦を含む既存の措置の実施をレビューしたほか、同措置に関する議論を今後も継続することを確認。
12月27日
*イスラマバードでインド・パキスタン両国による第6回核の信頼醸成措置に関する専門家レベル会合が開催され、印パ両国はラホール宣言で合意された既存の措置の実施及び強化に係るレビューを行った他、双方にとって受け入れ可能な追加的措置の可能性につき探ることで合意。また、印パ両国は、双方の外務次官に対し、「核兵器に関する偶発事故の危険性を減ずるための協定」の有効期限を新たに5年延長する旨提言することに合意。
*タイのトーウィチャックチャイグン外相がインドを訪問し、クリシュナ外相との間で第6回インド・タイ共同委員会を開催。

Ⅳ. 日印関係
12月28日
*インドを訪問中の野田総理大臣はシン首相と会談。