公益財団法人日印協会主催のディーパ ゴパラン ワドワ 新駐日インド大使の歓迎レセプションは、9月4日(火)12:00から、憲政記念館で開催されました。
ワドワ大使は答礼スピーチの中で、「日本人の親切さ、温かさに加えて日印関係の力強さに大いに感激している。任期中は緊密で友好的な現在の日印関係をさらに発展させたい」と抱負を述べられ、参列者の喝采を受けられました。
ワドワ大使のスピーチ全文を以下のとおりご紹介いたします。
ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使閣下によるスピーチ
日印協会主催歓迎式典
於:憲政記念館
2012年9月4日12時
元日本国首相、日印協会会長の森喜朗閣下、
元日本国首相、日印議員友好連盟会長の福田康夫閣下、
日印協会理事長の平林 博大使、
日印協会の坂根正弘副会長、
別所浩郎外務審議官、
駐日インド商工会議所の比良竜虎会頭、
日本国政府を代表する皆様、
日本企業のリーダーの皆様、
日印協会の理事の皆様、
御来場の皆様、
こんにちは! ナマステ!
この度、歓迎会を催してくださいました日印協会の皆様に心より感謝申し上げます。
日本に来てからまだ一か月足らずですが、日本の皆様のインドに対する温かで前向きな気持ちが波のように私に向かってくるのを感じています。
そのおかげで、たいへん心地よくこの国に馴染んでいます。
2.日印国交樹立60周年にあたる今年、日本に来ることができ、たいへん嬉しく思います。
日印両国の各地で60周年の記念行事が躍動感と熱意をもって計画され、実行されていますが、このことは両国の国民の互いに対する尊敬の表れだと思います。
両国における60周年記念行事に関わったすべての皆様のご努力と善意に心から感謝申し上げます。
3.印日関係は古代までさかのぼる長きにわたる関係です。
印日を結ぶ文化的・歴史的な絆はこの二国間関係の強固な土台となっています。
日印協会が100年以上も昔に設立されたという事実は、インドとの緊密な関係を維持したいと日本が純粋に願っていることの生きた証拠です。
日印協会は100年以上にわたり、印日関係の推進において重要な役割をはたしてきましたが、この二国間関係がかつてない深い関与に達している今、協会の取り組みはまさに結実したといえるのではないでしょうか。
インドにおいて、日本は親しい、もっとも信頼できる友人と目されています。
この感情は、インドの一般大衆から政府・企業のトップに至るまであらゆる層に浸透しています。
私は来日前に政府や企業のリーダーの皆様にお会いしましたが、皆様は口をそろえて、日本との関係を推進することは、インドにとって国家的な最優先事項であるとおっしゃいました。
それはまさに、両国の価値体系が適合しており、また、変化しつつある今日のグローバル経済・戦略を取り巻く環境の中で、二国が相互的な利益関係を維持しているからです。
4.この二国間の関与をさらに深めるための制度がすでに構築されています。
印日両国は戦略的グローバルパートナーシップと包括的経済連携協定を調印しています。
また、年次首脳会談も行われています。
私たちは、協力分野を特定するための対話を戦略、経済、エネルギー、ハイテク、防衛の各部門で設けています。
高い経済成長率、巨大な国内市場と若い人口をもつインドの特質と、日本の持つ力は補完関係にあります。
二国が相互的に利益を享受するために私たちが必要としているのは、インフラと製造業への投資です。
これを行うことで、インドの労働力を生産的に生かすことができます。
この事が日本でも認識されているからこそ、インドにおける日本の投資や、貨物専用鉄道やデリー・ムンバイ産業大動脈構想などの、インドの姿を変える可能性のあるプロジェクトが増えているのです。
もうひとつのインドにとって重要な分野はスキル開発です。
インドの若い労働力を最大に活かすには、若者たちが訓練を受け、日本式の経営テクニックと技術を身につける必要があります。
5. 私は日本での任期中、物事を促進し、問題解決にあたる者としての役割を果たしたいと考えています。
インド大使館は、インドに参入なさる日本企業のために、でこぼこの道を平らにならし、二国の経済に貴重な貢献をしている日本の中小企業の皆様のお手を取って進んでいく所存です。
二国の協力範囲を広げるためにも、文化、教育、研究といったソフトな分野を含め、あらゆる分野で持続的な交流を促進していきたいと考えています。
6.最後になりましたが、日本国首相を務められました森喜朗閣下と福田康夫閣下に深い感謝を捧げます。
お二人は多面的な日印関係を構築するために、熱心にお仕事をなさっています。
今日、ここに各界のトップの皆様や国会議員の皆様がこれほど大勢いらして下さっていることは、印日関係の活気と重要性を力強く示していると思います。
皆様、この会にご参加下さり、誠にありがとうございました。
私の任期中、どうぞご支援くださいますようお願い申し上げます。
7.皆様のご期待にお応えし、緊密で友好的な印日関係をさらに発展させるべく精進して参ります。
ありがとうございました。
ワドワ大使は答礼スピーチの中で、「日本人の親切さ、温かさに加えて日印関係の力強さに大いに感激している。任期中は緊密で友好的な現在の日印関係をさらに発展させたい」と抱負を述べられ、参列者の喝采を受けられました。
ワドワ大使のスピーチ全文を以下のとおりご紹介いたします。
ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使閣下によるスピーチ
日印協会主催歓迎式典
於:憲政記念館
2012年9月4日12時
元日本国首相、日印協会会長の森喜朗閣下、
元日本国首相、日印議員友好連盟会長の福田康夫閣下、
日印協会理事長の平林 博大使、
日印協会の坂根正弘副会長、
別所浩郎外務審議官、
駐日インド商工会議所の比良竜虎会頭、
日本国政府を代表する皆様、
日本企業のリーダーの皆様、
日印協会の理事の皆様、
御来場の皆様、
こんにちは! ナマステ!
この度、歓迎会を催してくださいました日印協会の皆様に心より感謝申し上げます。
日本に来てからまだ一か月足らずですが、日本の皆様のインドに対する温かで前向きな気持ちが波のように私に向かってくるのを感じています。
そのおかげで、たいへん心地よくこの国に馴染んでいます。
2.日印国交樹立60周年にあたる今年、日本に来ることができ、たいへん嬉しく思います。
日印両国の各地で60周年の記念行事が躍動感と熱意をもって計画され、実行されていますが、このことは両国の国民の互いに対する尊敬の表れだと思います。
両国における60周年記念行事に関わったすべての皆様のご努力と善意に心から感謝申し上げます。
3.印日関係は古代までさかのぼる長きにわたる関係です。
印日を結ぶ文化的・歴史的な絆はこの二国間関係の強固な土台となっています。
日印協会が100年以上も昔に設立されたという事実は、インドとの緊密な関係を維持したいと日本が純粋に願っていることの生きた証拠です。
日印協会は100年以上にわたり、印日関係の推進において重要な役割をはたしてきましたが、この二国間関係がかつてない深い関与に達している今、協会の取り組みはまさに結実したといえるのではないでしょうか。
インドにおいて、日本は親しい、もっとも信頼できる友人と目されています。
この感情は、インドの一般大衆から政府・企業のトップに至るまであらゆる層に浸透しています。
私は来日前に政府や企業のリーダーの皆様にお会いしましたが、皆様は口をそろえて、日本との関係を推進することは、インドにとって国家的な最優先事項であるとおっしゃいました。
それはまさに、両国の価値体系が適合しており、また、変化しつつある今日のグローバル経済・戦略を取り巻く環境の中で、二国が相互的な利益関係を維持しているからです。
4.この二国間の関与をさらに深めるための制度がすでに構築されています。
印日両国は戦略的グローバルパートナーシップと包括的経済連携協定を調印しています。
また、年次首脳会談も行われています。
私たちは、協力分野を特定するための対話を戦略、経済、エネルギー、ハイテク、防衛の各部門で設けています。
高い経済成長率、巨大な国内市場と若い人口をもつインドの特質と、日本の持つ力は補完関係にあります。
二国が相互的に利益を享受するために私たちが必要としているのは、インフラと製造業への投資です。
これを行うことで、インドの労働力を生産的に生かすことができます。
この事が日本でも認識されているからこそ、インドにおける日本の投資や、貨物専用鉄道やデリー・ムンバイ産業大動脈構想などの、インドの姿を変える可能性のあるプロジェクトが増えているのです。
もうひとつのインドにとって重要な分野はスキル開発です。
インドの若い労働力を最大に活かすには、若者たちが訓練を受け、日本式の経営テクニックと技術を身につける必要があります。
5. 私は日本での任期中、物事を促進し、問題解決にあたる者としての役割を果たしたいと考えています。
インド大使館は、インドに参入なさる日本企業のために、でこぼこの道を平らにならし、二国の経済に貴重な貢献をしている日本の中小企業の皆様のお手を取って進んでいく所存です。
二国の協力範囲を広げるためにも、文化、教育、研究といったソフトな分野を含め、あらゆる分野で持続的な交流を促進していきたいと考えています。
6.最後になりましたが、日本国首相を務められました森喜朗閣下と福田康夫閣下に深い感謝を捧げます。
お二人は多面的な日印関係を構築するために、熱心にお仕事をなさっています。
今日、ここに各界のトップの皆様や国会議員の皆様がこれほど大勢いらして下さっていることは、印日関係の活気と重要性を力強く示していると思います。
皆様、この会にご参加下さり、誠にありがとうございました。
私の任期中、どうぞご支援くださいますようお願い申し上げます。
7.皆様のご期待にお応えし、緊密で友好的な印日関係をさらに発展させるべく精進して参ります。
ありがとうございました。