日印関係最新情報

月間インドニュース(2019年3月)

2019年4月19日掲載


1. 内政
【連邦政府/連邦議会】
3月10日:選挙管理委員会は下院総選挙及び同時実施の4州(アンドラ・プラデシュ州、オディシャ州、アルナチャル・プラデシュ州、シッキム州)における州議会選挙の日程を発表した。

3月27日:モディ首相は、衛星破壊ミサイル実験の成功を発表する演説を行った。

【BJP(政権与党のインド人民党)】
3月1日:モディ首相は、アンドラ・プラデシュ州における集会で、国家の安全・利益を守るためには2014年同様に単独過半数を保有する強い政府が必要であるとし、BJPへの支持を訴えた。

3月14日:BJPは、デリーにおいて、西ベンガル州、オディシャ州、ケララ州のそれぞれの州における他党有力指導者のBJPへの移籍を発表した。

3月20日:BJPは、候補者第一弾として20州における184選挙区の候補者を発表した。モディ首相はウッタル・プラデシュ州ヴァラナシ選挙区、シャー総裁はグジャラート州ガンディナガル選挙区から出馬する。

3月28日:モディ首相は、ウッタル・プラデシュ(UP)州メーラトにおいて選挙遊説を開始した。モディ首相は、演説の中で、安全保障の重要性と成果を強調したほか、コングレス党は、実現できない最低収入保障(NYAY)の公約を発表したとして批判した。

【コングレス党(野党のインド国民会議派)】
3月12日:プリヤンカ幹事長は、アーメダバードにおいて幹事長就任後初めての演説を行い、モディ政権が多くの公約を実現していない、国内に憎しみを拡散し人々を分断しているとして批判した。

3月25日:ラーフル・ガンディー総裁は、デリーにおける記者会見で、コングレス党政権が樹立されれば、全世帯数の20%にあたる最貧困世帯に対し、年間72000ルピーまで支給する最低収入保障政策(NYAY)を導入すると述べた。

3月29日:プリヤンカ幹事長は、UP州アヨーディヤでメディアに対し、党に命じられれば どの選挙区からでも出馬する用意があると述べた。

【オディシャ州】
3月4日:昨年ビジュ・ジャナタ・ダル(BJD)を離党したB.J.パンダ元下院議員(2018年2月、アナンタ・アスペン・センター及び日本財団による招聘プログラムで訪日)はBJPに入党した。

【ウッタル・プラデシュ州】
3月18日:プリヤンカ・コングレス党幹事長は、プラヤーグラージ(アラハバード)における集会で、モディ政権が国の各機関を破壊し、全てをモディ首相の支配下に置こうとしているとして批判した。

2. 経済
【インド経済(5G実証に関する報道ぶり)】
3月25日:エコノミックタイムズ紙において、本年初頭の開始を予定していたインドの5G実証が先延ばされる見込みとの記事があったところ、概要は次のとおり。
- 5G実証用周波数の検討のため最近設立された専門家委員会の座長であるカランディカールIITカンプール教授は、「5G実証は本年末又は来年初頭に開始することになるだろう。商用サービスの開始は2020年の第2又は第3四半期になるだろう」と述べた。
- 通信省電気通信局無線計画調整部は何の目的にも使用されないかもしれない周波数を90日以上割り当てることに反対しており、5G実証は障害にぶつかっている。
- 産業界は、最低1年以上の合理的な期間に渡り、最小限の費用での実証用周波数を要望している。ネットワークレベルの5G実証を行うためには、現行の実験局免許制度の修正が必要である。
- なお、通信省は、ファーウェイ及びZTEの5G実証参加について、まだ決断を行っていない。

3. 外交
【印パキスタン関係】
3月6日:印外務省は、カルタールプール回廊 に関する印パ間対話を3月14日に開催する旨のプレスリリースを発出した。
メモ:印外務省プレスリリース
○グル・ナーナク師の生誕550年の機会にカルタールプール回廊を開通させ、聖なる寺院(Gurudwara Kartarpur Sahib)への容易なアクセスの確保という長年の人々の要求に応えるとの政府の決定に則り、カルタールプール回廊の態様につき議論し、決着させるための印パ間の対話を3月14日にアタリ・ワガ国境(インド側)において開催する。また、インドは、本件会合のサイドラインにおいて、同日、回廊の調整についての技術レベルの議論を開催することを提案している。

3月13日:印外務省は、ISIL(ダーイシュ)及びアル・カイーダ制裁委員会におけるマスード・アズハルの制裁対象追加案が保留されたことに関するプレスリリースを発出した。
メモ:印外務省プレスリリース
○ISIL(ダーイシュ)及びアル・カイーダ制裁委員会(1267制裁委員会)は、提案を保留にしたメンバーにより、13日にノー・オブジェクション期間が終了した時点で、マスード・アズハルを国連の制裁体制の下でのリストに掲載する提案に決定を下すことができなかった。
○我々はこの結果に失望している(disappointed)。2月14日にジャンム・カシミール州におけるテロ攻撃の犯行声明を出したのに、そのテロ組織であるジャイシェ・モハンマド(JeM)のリーダーを、テロリストとして指名する国際社会による行動を妨げている。
○我々は、制裁対象追加提案の行動を起こした安保理メンバー国及びこれまでにない数の他の全ての安保理メンバー国と共同提案国として参加した国連安保理メンバー以外の国の取組に感謝する。
○我々は、国民への卑劣な攻撃に関与しているテロリストのリーダー達が確実に処罰を受けるように、あらゆる手段を追求し続ける。

3月29日:印外務省はカルタールプール回廊に関する主要な提案について、パキスタンに対して説明を要求している旨のプレスリリースを発出した。
メモ:印外務省プレスリリース
○インドは、カルタールプール回廊のモダリティを議論するためにアタリで開催された前回の会議でインドが提示した主要な提案について、パキスタンに対して説明を要求した。また、インドは、パキスタンからカルタールプール回廊に関連する委員会に物議を醸す人員(elements)が提案されたという報告について懸念を示し、説明を求めた。次回のモダリティに関する会合は、パキスタンの返答を受けた後、適切な時期に予定されることが伝えられた。
○一方、回廊のインフラ整備を迅速に進めるため、インドは、4月中旬に技術専門家会合を開催し、前回の会合で合意されたゼロ・ポイントにおける未解決の問題を解決することを提案した。
○インド政府は、安心、安全、円滑かつ容易な形で回廊を使用し、聖なる寺院(Gurudwara Kartarpur Sahib)を訪問するという、インド人巡礼者の長年の願いを実現することに引き続きコミットしている。

【印サウジアラビア関係】
3月11日:ジュベイル・サウジアラビア外務担当国務大臣がインドを公式訪問し、モディ首相を表敬したほか、スワラージ外相と会談した。

【印モルディブ関係】
3月17日-18日:スワラージ外相はシャーヒド・モルディブ外務大臣の招待を受けモルディブを公式訪問した。

4. 日印関係
3月8日:河野外務大臣は、スワラージ印外相と日印外相電話会談を行った。

3月8日:第1回日印宇宙対話がニューデリーで実施された。
3月19日:河野外務大臣は、訪日中のハリワンシュ印上院副議長の表敬を受けた。
3月29日:東京において、インド高速鉄道に関する第9回合同委員会が開催された。
今月の注目点:日印外相電話会談

8日午後0時30分から、河野太郎外務大臣は、スシュマ・スワラージ・インド外務大臣(H.E. Ms. Sushma Swaraj、 Minister of External Affairs of India)と日・インド外相電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 河野大臣から、2月14日と昨7日にカシミールで発生したテロの犠牲者とご遺族にお悔やみを伝えると共に、テロはいかなる理由によっても正当化できず、このようなテロ行為を断固として非難する旨述べました。また、最近のカシミール情勢の悪化について、インド・パキスタン両国が自制し、対話を通じて事態を安定化させることを求めました。
 
2 これに対し、スワラージ外務大臣から、今後のテロ対策への取組についての説明がありました。両者はテロ対策の重要性で一致しました。