Ⅰ. 内政
11月8日
*8日付メール・トゥデー紙は、近く実施予定の各州議会選挙に関する世論調査結果を発表し、12月1日に行われるラジャスタン州の州議会選挙について、州議会与党のコングレス党と野党インド人民党(BJP)の互角の戦いとなるも、BJPが政権を奪回する見通しと論じた。また、デリー準州については、最も州首相にふさわしい人物としてディクシット準州首相の名が挙がりながらも、コングレス党は、15年間続いた政権をBJPに明け渡す見通しと論じた。
11月9日
*10日付ヒンドゥスタン・タイムズ(HT)紙によれば、大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首は、9日、同党が、今年の州議会選挙においても来年の総選挙においても、如何なる連立にも与しない旨述べた。
11月14日
*これまでの報道によれば、モディBJP首相候補は、次期総選挙においてグジャラート州の選挙区の他、ウッタル・プラデシュ(UP)州の選挙区からも立候補するとの憶測が流れてきた。14日付HT紙は、BJPのUP州支部が、モディ首相候補のUP州選挙区として、4つの選挙区(バラナシ、ラクナウ(州都)、カンプール、ゴータム・ブッダ・ナガル)を提案した。
11月11日及び19日
*12日及び20日付HT紙によれば、チャッティースガル州の州議会選挙が、同州南側で11日、北側で19日にそれぞれ行われた。開票は、12月8日行われる予定。同州は反政府武装勢力のマオイストが活動しており、今回の選挙においても、投票所に対する攻撃により警察官が1名死亡した。そうした中にあっても、投票率は最終的に77%程度となる見込み。
11月25日
*25日付HT紙は、25日に行われるマディヤ・プラデシュ州の州議会選挙について、コングレス党は、反現職感情が有利に働くことを期待する一方、続投を目指すチョーハン州首相(BJP)は、BJPの勝利に自信を見せている旨報じた。
Ⅱ. 経済
11月2日
*2日付デイリー・ニュース・アナリシス紙(ムンバイ)社説は、モディ・グジャラート州首相が、同州の産業発展振りをアピールしているが、実際はマハーラーシュトラ(MH)州が海外直接投資(FDI)額で全国首位となっており、MH州の統計によると、2000年~2012年間の対インドFDIのうち、33%(約610億ドル)がMH州向けであった一方、グジャラート州は海外からの投資誘致では全体の6位だと論じた。なお、インドへのFDI最高額709億ドルは、モーリシャスからであり、次いでシンガポール(184億ドル)、英国(170億ドル)、日本(138億ドル)、アメリカ(108億ドル)の順となっている。
11月13日
*13日、ラジャン・インド準備銀行(RBI)総裁は、11月第二週後半以降、ルピー安が継続したことを受け、緊急記者会見を行った。
11月14日
*インド商工省経済諮問局は、卸売物価指数(WPI)に基づく10月のインフレ率を発表した。全体として、7.00%(前年同月比)となり、前月(9月)の6.46%より上昇。一次品目では、食料品18.19%、非食料品6.79%となった。食料品は、昨年10月の6.72%より大幅に増加している一方、本年9月からはほぼ横ばいとなっており、依然として食料品インフレが高止まっている。その他、燃料・電力は10.33%、製造業品目は、2.50%となっている。
Ⅲ. 外交
11月5日-11日
*5日付インド海軍プレスリリースは、米国とのマラバール演習につき発表し、各紙が報じた。同演習は、5日から11日まで実施され、水上戦闘群(Surface Action Group)、砲撃演習、対潜水艦戦演習等が行われた。
11月6-14日
*チャールズ英国皇太子及びカミラ夫人は、6日から14日の9日間の日程でインドを訪問したことについて、タイムズ・オブ・インディア紙他各紙が報じている。デヘラ・ドゥン、ニューデリー、ムンバイ、プネ及びコチを訪問し、孤児院等を視察した他、経済界及び映画界関係者と会談を行った。
11月14日
*15日付インディアン・エクスプレス他各紙は、キャメロン英首相のインド訪問につき報じている。キャメロン首相は、スリランカでの英連邦首脳会議出席の前にインドに立ち寄った。キャメロン首相にとっては3度目のインド訪問であるが、今回は特に貿易分野の二国間関係の強化に焦点をあてた訪問と報じられている。メージャー首相(当時)以来、英国首相としては16年振りとなった西ベンガル州コルカタ訪問の際には、ママタ・バナジー州首相とも会談した。
11月21日
*21日、インド外務省は、19日から22日までのチョン・ベトナム共産党書記長(国賓)の訪印の際に発出された共同声明を発表した。防衛協力や南シナ海の海上安全保障、インドによるベトナムの石油・天然ガスへの投資等について言及された。
Ⅳ. 日印関係
11月12日
*13日付ヒンドゥー他各紙は、岸田外務大臣とのクルシード外相の日インド外相会談につき報じた。両国政府は、タミル・ナド州投資プログラムとして130億円、インド工科大学ハイデラバード校整備計画として177億の円借款交換公文に署名した。また、日本政府は、洪水水害に遭ったウッタラカンド州の復興支援として150億円をプレッジした。
11月30日
*30日付ヒンドゥー紙は、天皇皇后両陛下のインド御訪問につき報じている。両陛下は、30日、デリーに御到着になり、シン首相夫妻に出迎えられた。シン首相が空港で出迎えを行うのは、2006年のブッシュ米国大統領及び2010年オバマ同国大統領に次いで3度目の非常に珍しいことである。両陛下の(公式)行事にインド政府から同行するのはクルシード外務大臣。同大臣は、7才の頃に、ビハール州ブッダガヤを皇太子同妃両殿下が御訪問になり、同州知事であった祖父のフセイン州知事にお会いになった際の様子を見ている。
11月8日
*8日付メール・トゥデー紙は、近く実施予定の各州議会選挙に関する世論調査結果を発表し、12月1日に行われるラジャスタン州の州議会選挙について、州議会与党のコングレス党と野党インド人民党(BJP)の互角の戦いとなるも、BJPが政権を奪回する見通しと論じた。また、デリー準州については、最も州首相にふさわしい人物としてディクシット準州首相の名が挙がりながらも、コングレス党は、15年間続いた政権をBJPに明け渡す見通しと論じた。
11月9日
*10日付ヒンドゥスタン・タイムズ(HT)紙によれば、大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首は、9日、同党が、今年の州議会選挙においても来年の総選挙においても、如何なる連立にも与しない旨述べた。
11月14日
*これまでの報道によれば、モディBJP首相候補は、次期総選挙においてグジャラート州の選挙区の他、ウッタル・プラデシュ(UP)州の選挙区からも立候補するとの憶測が流れてきた。14日付HT紙は、BJPのUP州支部が、モディ首相候補のUP州選挙区として、4つの選挙区(バラナシ、ラクナウ(州都)、カンプール、ゴータム・ブッダ・ナガル)を提案した。
11月11日及び19日
*12日及び20日付HT紙によれば、チャッティースガル州の州議会選挙が、同州南側で11日、北側で19日にそれぞれ行われた。開票は、12月8日行われる予定。同州は反政府武装勢力のマオイストが活動しており、今回の選挙においても、投票所に対する攻撃により警察官が1名死亡した。そうした中にあっても、投票率は最終的に77%程度となる見込み。
11月25日
*25日付HT紙は、25日に行われるマディヤ・プラデシュ州の州議会選挙について、コングレス党は、反現職感情が有利に働くことを期待する一方、続投を目指すチョーハン州首相(BJP)は、BJPの勝利に自信を見せている旨報じた。
Ⅱ. 経済
11月2日
*2日付デイリー・ニュース・アナリシス紙(ムンバイ)社説は、モディ・グジャラート州首相が、同州の産業発展振りをアピールしているが、実際はマハーラーシュトラ(MH)州が海外直接投資(FDI)額で全国首位となっており、MH州の統計によると、2000年~2012年間の対インドFDIのうち、33%(約610億ドル)がMH州向けであった一方、グジャラート州は海外からの投資誘致では全体の6位だと論じた。なお、インドへのFDI最高額709億ドルは、モーリシャスからであり、次いでシンガポール(184億ドル)、英国(170億ドル)、日本(138億ドル)、アメリカ(108億ドル)の順となっている。
11月13日
*13日、ラジャン・インド準備銀行(RBI)総裁は、11月第二週後半以降、ルピー安が継続したことを受け、緊急記者会見を行った。
11月14日
*インド商工省経済諮問局は、卸売物価指数(WPI)に基づく10月のインフレ率を発表した。全体として、7.00%(前年同月比)となり、前月(9月)の6.46%より上昇。一次品目では、食料品18.19%、非食料品6.79%となった。食料品は、昨年10月の6.72%より大幅に増加している一方、本年9月からはほぼ横ばいとなっており、依然として食料品インフレが高止まっている。その他、燃料・電力は10.33%、製造業品目は、2.50%となっている。
Ⅲ. 外交
11月5日-11日
*5日付インド海軍プレスリリースは、米国とのマラバール演習につき発表し、各紙が報じた。同演習は、5日から11日まで実施され、水上戦闘群(Surface Action Group)、砲撃演習、対潜水艦戦演習等が行われた。
11月6-14日
*チャールズ英国皇太子及びカミラ夫人は、6日から14日の9日間の日程でインドを訪問したことについて、タイムズ・オブ・インディア紙他各紙が報じている。デヘラ・ドゥン、ニューデリー、ムンバイ、プネ及びコチを訪問し、孤児院等を視察した他、経済界及び映画界関係者と会談を行った。
11月14日
*15日付インディアン・エクスプレス他各紙は、キャメロン英首相のインド訪問につき報じている。キャメロン首相は、スリランカでの英連邦首脳会議出席の前にインドに立ち寄った。キャメロン首相にとっては3度目のインド訪問であるが、今回は特に貿易分野の二国間関係の強化に焦点をあてた訪問と報じられている。メージャー首相(当時)以来、英国首相としては16年振りとなった西ベンガル州コルカタ訪問の際には、ママタ・バナジー州首相とも会談した。
11月21日
*21日、インド外務省は、19日から22日までのチョン・ベトナム共産党書記長(国賓)の訪印の際に発出された共同声明を発表した。防衛協力や南シナ海の海上安全保障、インドによるベトナムの石油・天然ガスへの投資等について言及された。
Ⅳ. 日印関係
11月12日
*13日付ヒンドゥー他各紙は、岸田外務大臣とのクルシード外相の日インド外相会談につき報じた。両国政府は、タミル・ナド州投資プログラムとして130億円、インド工科大学ハイデラバード校整備計画として177億の円借款交換公文に署名した。また、日本政府は、洪水水害に遭ったウッタラカンド州の復興支援として150億円をプレッジした。
11月30日
*30日付ヒンドゥー紙は、天皇皇后両陛下のインド御訪問につき報じている。両陛下は、30日、デリーに御到着になり、シン首相夫妻に出迎えられた。シン首相が空港で出迎えを行うのは、2006年のブッシュ米国大統領及び2010年オバマ同国大統領に次いで3度目の非常に珍しいことである。両陛下の(公式)行事にインド政府から同行するのはクルシード外務大臣。同大臣は、7才の頃に、ビハール州ブッダガヤを皇太子同妃両殿下が御訪問になり、同州知事であった祖父のフセイン州知事にお会いになった際の様子を見ている。