日印関係最新情報

「月刊インドニュース」2009年9月

2009年10月5日掲載


1 .内政

9月1日
タイムス・オブ・インディア紙は、ムンバイのスラム人口が市全体の54%にも上る旨報道。

9月2日
レディー・アンドラ・プラデシュ州首相が、ヘリコプターの墜落事故により死亡。
旗艦プログラムや象徴的プロジェクト等18の案件をモニターする実施状況モニタリング組織(DMU:7月に首相府内に設置)は、シン首相に進捗状況を報告。
ヒンドゥスタン・タイムズ紙は、ラフル・ガンディー議員(コングレス党幹事長)が要望していたブンデルカンド地域開発のための特別予算として、インド首相府が3000億ルピーの支出を承認した旨報道。

9月8日
インド政府は、「国際識字デー」(9月8日)の日に、非識字女性の減少を目的とした5年間の計画である「インド識字ミッション」を立ち上げた。

9月12日
ジャンムー・カシミール州州都スリナガルで、警察バスを狙った爆破テロが発生。警察官2名、一般女性1名の計3名が死亡、18名が負傷した。

9月14日
・州警察本部長等が出席する全国警察幹部会議を開催(~16日)。チダンバラム内相は、州政府に武装警察の増員・強化等を求めたほか、州警察人事への州政府(政治家)の介入の阻止に取り組むよう指示
グジャラート州の7選挙区で補欠選挙を実施。結果はBJP 5議席、コングレス党 2議席(選挙前はBJP 1議席、コングレス党6議席)。
マディヤ・プラデシュ州の2選挙区で補欠選挙が実施され、コングレス党とBJPが1議席ずつ獲得。

9月16日
鉄道省は、鉄道プロジェクトに関していかなる強制的な土地収用も行わないことを決定。

9月18日
ビハール州で18議席の補欠選挙を実施。同州与党ジャナタ・ダル統一派(JDU)は8議席減となり、州議会での議席数は83議席に(過半数は243議席)。
ヒンドゥスタン・タイムズ紙は、IIT(インド工科大学)やIIM(インド経営大学)の増設に伴い、既存校も含め、深刻な教員不足を生じつつある旨報道。

9月20日
英字各紙は、インド共産党マオイスト派最高幹部の一人であるコバド・カンディがデリー警察に逮捕された旨報道。

9月24日
カコドゥカール印原子力委員会委員長は、インドは98年の核実験(ポカランⅡ)で科学的目標を達成し、約200キロトン程度までの爆発力を持つ原子爆弾及び水素爆弾を製造する能力を得た旨発表。

9月29日
デリーで、インド原子力庁、IAEA、インド原子力学会の共催による「原子力の平和利用に関する国際会議」を開催。

2.経済

9月1日
ヒンドゥ・ビジネス・ライン紙は、サカタインクス・インディアがグジャラート州バルーチ県パノリに印刷インク工場を建設した旨報道。

9月3日
英字各紙は、現代自動車が欧州市場向け「i20」(ハッチバック型コンパクトカー)の製造拠点をチェンナイからトルコに移転することを決定した旨報道。

9月7日
ムンバイ証券取引所(BSE)の主要30銘柄平均株価指数SENSEXは、昨年6月2日以来15ヶ月振りの最高値となる終値16,016.32ポイントで取引を終了。
ビジネス・スタンダード紙は、電気通信総局内に設置された委員会は、全ての電気通信事業免許保持者免許料について、年間総収入の8.5%とすることを勧告した旨報道。

9月8日
フィナンシャル・エクスプレス紙は、2009年1月から7月のインドの小型車及びハッチバックの輸出は201,138台となり、同時期の中国の輸出台数164,800台を超過した旨報道。

9月9日
インド最大の民間航空会社であるjジェット・エアウェイズがストライキを決行。

9月10日
ヒンドゥー紙は、国営の石油・天然ガス公社及びミッタル・インベストメント社は、カスピ海サトパエフ油田開発に関する合意をカザフスタン政府との間で近く締結する旨報道。
インド政府は、インドへの外国直接投資を促進するため、印政府とインド商工会議所連盟及び州政府との合弁による「Invest India」社の設立を承認。

9月11日
気象庁は6月1日~9月9日までの長期降水量を発表。インド全体の長期降水量は平年と比べて20%少なく、36気象台中、21区が降水不足、13地区が標準、2区が超過となっており、特に北西部の降水は平年より34%少ない状況。

9月17日
英字各紙は、インド政府が2010年4月に導入予定の商品サービス税(GST)に関し、各州政府が州レベルのGST税率を標準税率と低減税率の二本立てとすることに合意した旨報道。

9月18日
英字各紙は、9月第1週(8月30日~9月5日)の卸売物価指数(WPI)によるインフレ率がプラス0.12%となり、約3ヶ月ぶりにプラスの増加となった旨報道。

9月26日
エア・インディアの幹部パイロットが、生産性連動賞与のカットを巡り扇動(アジテーション)を実施(30日まで継続)。

3.外交

9月3日
ロシア訪問中のパティル大統領はメドヴェージェフ大統領と会談。
ヒンドゥー紙は、訪印中のギラード豪副首相がチェンナイで、インドがNPTに署名しない限りウランを供給しないと発言した旨報道。

9月6日
パティル大統領は6日より2日間タジキスタンを訪問。中央アジアの旧ソ連内共和国へのインド国家元首の訪問は初。
中国へ向かう途中に給油のためコルカタの国際空港に着陸したアラブ首長国連邦(UAE)の軍用機を無許可で武器を積載しているとして空港当局が拘束。UAE側が「技術的なミス」による申告漏れに対し遺憾の意を表明したことから、同軍用機は10日に解放。

9月8日
チダンバラム内相が訪米(~12日)。米国のテロ対策機関の視察等を実施。

9月13日
モンゴルのエルベグドルジ大統領が国賓として訪印。包括的パートナーシップに関する共同宣言を発出。

9月14日
英字各紙は、印中国境係争地域における中国軍のインド側への進入事案が増加している旨報道。

9月15日
エイジアン・エイジ紙は、10月中旬にアントニー国防大臣がロシアを訪問する可能性がある旨報道。

9月16日
クリシュナ外相はベラルーシを訪問。スポーツ分野における協力に関する協定やミンスク・ハイテクノロジー・パーク内におけるデジタル教育センターの設立に関する覚書に署名。
タルール閣外相は、リベリア及びガーナを訪問(~21日)。

9月18日
クリシュナ外相がトルクメニスタンを訪問。トルクメニスタン~アフガニスタン~パキスタン~インドを結ぶパイプライン構想(TAPIプロジェクト)等につき協議。

9月22日
インド、中国、ブラジル、メキシコ、南アフリカの5カ国は第64回国連総会の機会に、G5外相会合を開催。G8・ラクイラ・サミットの際のG5首脳会合における合意事項のフォローアップやG20サミットの観点に関するレビューを実施。

9月24日
シン首相がG20ピッツバーグ・サミットに出席。

9月27日
クリシュナ外相とクレーシ外相は、ニューヨークで国連総会の機会に印パ外相会談を実施。

4.日印関係

8月25日
鳩山総理はG20ピッツバーグサミットの機会にシン首相と会談。