日印関係最新情報

月間インド・ニュース(2016年1月分)

2016年2月19日掲載


Ⅰ.内政
【ハイデラバード大学のダリト学生が自殺した事件】
1月18日~22日
*報道によれば、ハイデラバード大学のダリトの学生が自殺した事件に関し、18日、ハイデラバート州警察は、ダッタトレヤ労働・雇用担当閣外大臣を含む5人を、自殺を教唆した疑いがあるとして捜査を開始。
右捜査を受け、イラニ人的資源開発大臣は、調査チームを派遣した。
*19日、ラフル・ガンディー・コングレス党副総裁は、同大学を訪問し、ダッタトレヤ閣外大臣とイラニ大臣を批判。
同日、インド人民党(BJP)幹部は、ダリトの学生に対する処分は、キャンパス内での「反国家的で原理主義的な行為に対する問題提起」であったと説明した。
同日、ダリト出身の3人の議員を含む4人のBJP党員は、ツイッターなどを利用し、同発言に対し異議を申し立て、モディ首相の介入を求めた。
*22日、モディ首相は、ラクナウにある大学で演説し、「(自殺した学生の)家族の激しい苦痛を感じることができる」と発言。
他方、演説中も学生達から抗議の声があがった。

【チャンドラ・ボースに関する秘密文書公開】
1月23日
*23日、インド政府は、チャンドラ・ボースに関する秘密文書100件を公開し、同日、モディ首相が国立公文書館を訪問して、チャンドラ・ボースの家族とも面会した。

【アミット・シャーBJP総裁の再任】
1月24日
*BJP発表及び報道によれば、24日、アミット・シャーBJP総裁が、無投票で党総裁に再選された。任期は3年。
モディ首相はツイッターで、アミット氏の草の根の活動と組織における豊かな経験が党にとって大きな利益となると述べた。

【アルナーチャル・プラデシュ州が大統領直轄統治下に】
1月26日
*26日、ムカジー大統領は、憲法に基づき、26日から、同州を大統領直轄統治下に置くこと、及び州議会の機能を停止することを決定する布告に署名。
インド内務省は、同州が大統領直轄統治下に置かれた旨発表した。

Ⅱ.経済 
【スマートシティ20都市の決定】
1月28日
*1月28日、ナイドゥ都市開発大臣は、スマートシティ・チャレンジ・コンペティションの勝者20都市として、最初のスマートシティ20都市の選定結果を発表した。
同大臣は、右の選定は、標準化されたプロセスに基づいた客観的で透明性の高いものであり、また、都市のビジョン作りに市民が参加し、スマートシティ計画と自治体、州政府が主導するボトムアップのアプローチに基づいていて、都市開発のパラダイムシフトを示すものであると述べた。

Ⅲ.外交 
【インド・パキスタン関係】
1月2日
*2日未明、パンジャブ州のパターンコート空軍基地をテロリストが襲撃した。
インド側カシミールにおいて活動するカシミール独立派のユナイテッド・ジハード・カウンシル(UJC)が、4日、本件に対する犯行声明を出した。
各種報道によれば、5日、モディ首相は、シャリフ・パキスタン首相と電話で会談し、パキスタンが、同テロ攻撃に関し、断固かつ即時の行動を取ることの必要性を訴えた。
*13日、パキスタン外務省は、本件に関与したとされるテロリストが逮捕された旨発表するとともに、パキスタン首相府は、同日、シャリフ首相が、空軍基地襲撃事件に係る特定人物の関与疑惑を捜査するための合同捜査チームを設置した旨、発表した。
さらに、インド外務省発表によれば、14日、インド及びパキスタンの外務次官は、翌15日に予定されていた印パ外務次官級協議の日程を近い将来に再調整することで合意した。

【インド・中国関係】
1月11日
*インド首相府発表によれば、アジア・インフラ投資銀行(AIIB)総裁に指名されている、金立群AIIB事務局長が、モディ首相を表敬した。
モディ首相は、同氏のAIIB初代総裁への指名を祝福するとともに、AIIBが、BRICS開発銀行とともに、アジアにおけるインフラ開発に有益な役割を果たすことを確信している旨述べた。
また、インドが、AIIBの創設メンバー且つ第2位の出資国として、AIIBの成功に向けた完全な支援を保証する旨述べた。

【インド・モルディブ関係】
1月11日
*11日、ジャイシャンカル外務次官はモルディブを訪問し、ヤーミン大統領及びマウムーン外相、ナシール外務次官と会談した。
ジャイシャンカル次官は、昨年10月にスワラージ外相が参加して行われた共同委員会のフォローアップのため、二国間関係の様々な分野につき協議を行った。

【インド・スリランカ関係】
1月12日
*12日-13日、ジャイシャンカル外務次官はスリランカを訪問し、シリセーナ大統領、ウィクラマシンハ首相、サマラウィーラ外相、ワギスワラ外務次官らと会談した。
両国は、2月上旬に共同委員会を開催予定。

【インド・パレスチナ関係】
1月17日
*17日、スワラージ外相はパレスチナを初めて訪問し、アッバース大統領への表敬を行うと共に、パレスチナ・デジタル学習及びイノベーション・センター開所式に出席した。
インド外務省発表によれば、今回の訪問は、スワラージ外相にとって初めての西アジア地域訪問であり、パレスチナは同地域における最初の訪問国であること、そして、このことは、インドの同地域の国々との関与における、パレスチナの重要性を反映している旨述べている。

【インド・イスラエル関係】
1月18日
*18日、スワラージ外相はイスラエルを初めて訪問し、リヴリン大統領やネタニヤフ首相と会談し、印イスラエル二国間関係につき協議した他、インド人コミュニティーとのレセプションに参加した。

【インド・南アジア関係】
1月19日
*インド外務省発表によれば、19日~20日にかけて、バングラデシュのダッカにおいて、BBIN(バングラデシュ、ブータン、インド、ネパール)間の地域協力に関する第3回共同作業部会(局長級)が開催された。

【インド・フランス関係】
1月24日
*24日~26日にかけてオランド大統領が国賓としてインドを訪問した。
オランド大統領は、24日、フランスの建築家コルビジェが都市整備を行ったチャンディガルを訪問した。
25日は、デリーに於いて、モディ首相との間で首脳会談を行うとともに、グルガオンでの国際太陽光同盟事務局の開所式に参加した。
さらに26日には、共和国記念日パレードに主賓として参加した。
今年の共和国記念日パレードには、外国軍部隊として初めて、フランス軍が参加した。 

Ⅳ.日印関係 
【日・インド外務次官対話】
1月7日
*外務省発表によれば、東京において、日本側から齋木昭隆外務事務次官、インド側からS.ジャイシャンカル外務次官が出席し、第10回日・インド外務次官対話が開催された。
【日印海上保安機関長官級会合と連携訓練】
1月13日~15日
*海上保安庁発表によれば、13日、海上保安庁とインド沿岸警備隊は、原則毎年実施してきた「日印海上保安機関長官級会合」をインド・デリーにおいて開催した。また、15日には、海上保安庁とインド沿岸警備隊の船艇・航空機が参加する連携訓練がインド・チェンナイ沖にて実施された。