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日印関係最新情報

月間インドニュース(2018年12月)

2019年1月21日掲載


1. 内政

【州議会選挙】

12月11日:ラジャスタン州等インド国内5州における州議会選挙の開票が行われた。

(選挙結果「今月の注目点」参照)。

【テランガナ州】

12月13日:ラオ・テランガナ民族会議(TRS)党首が州首相に就任した(2期連続)。

【ミゾラム州】

12月15日:ゾラムタンガ・ミゾ民族戦線(MNF)党首が州首相に就任した(10年ぶり3期目)。

【ラジャスタン州】

12月17日:アショーク・ゲーロット・コングレス党幹事長が州首相に就任した(5年ぶり3期目)。

【マディヤ・プラデシュ州】

12月17日:カマル・ナート元商工大臣(コングレス党)が州首相に就任した(1期目)。

【チャッティースガル州】

12月17日:プペーシュ・バゲル・コングレス党州部長が州首相に就任した(1期目)。

2. 経済

12月10日:ウルジット・パテル・インド準備銀行(RBI)総裁が辞任の意向を表明した。10月26日以降、インド財務省(中央政府)とRBIの間における監督政策や資本準備金取崩に関する意見の対立が表面化し、インド財務省による公式声明が発出されるなど、各紙において対立関係が連日報じられていた。

3. 外交

【G20サミット】

11月29日-12月1日:モディ首相はG20サミットのためアルゼンチンを訪問し、同サミットの機会に、日米印首脳会合、BRICS首脳会合、露印中首脳会談を実施したほか、モディ首相は、習近平中国国家主席、マクリ・アルゼンチン大統領、メルケル独首相、マクロン仏大統領、ラマポーザ南ア大統領、トゥスク欧州理事会議長及びユンカー欧州委員会委員長等と会談した。


メモ:露印中首脳会談に関するインド外務省プレスリリース

1.モディ首相、プーチン露大統領、習近平中国国家主席は、本日、ブエノスアイレスで露印中首脳会談を開催した。

2.三カ国首脳は、国際フォーラムにおける相互協力の拡大に関し意見を交換し、三カ国間の交流を促した。三カ国首脳は、国連、WTO、既に確立された、あるいは新しい国際金融機関など、世界に利益をもたらしてきた国際機関の改革と強化の重要性に合意した。三カ国首脳は、国際的な成長と繁栄のための多角的貿易体制と開かれた世界経済の利益を強調した。

3.三カ国首脳は、国際的かつ地域の平和と安定を共同で促進し、BRICS、SCO、EASのメカニズムを通じた協力を強化し、テロや気候変動などの地球規模の課題に対処し、相互的な平和的解決を促進するため、あらゆるレベルで定期的に協議を行うことに合意した。

4.三カ国首脳は、露印中形式での協力の重要性を認識し、国際会議の機会に、これからも三カ国間の会合を開催することに合意した。

【印中関係】

12月4日:ゴーカレ外務次官と孔鉉佑(Kong Xuanyou)中国外交部副部長は、ニューデリーで協議を行った。

12月21日-24日:王毅中国国務委員兼外交部長がインドを公式訪問した。王毅部長はスワラージ外相との間で文化・人的交流に関するハイレベル・メカニズム(India-China High Level Mechanism on Cultural and People-to-People Exchanges)の第一回会合を開催した他、第3回中印ハイレベルメディアフォーラムの開会式に出席した

メモ:第3回中印ハイレベルメディアフォーラムにおけるスワラージ外相挨拶(一部抜粋)

武漢の(印中)非公式首脳会談の際に、文化及び人的交流のためだけの新たなメカニズムが創設されるべきとの決断が下された。両首脳は、そのメカニズムを事務方に任せるのではなく、両外相に任せ、「ハイレベル対話」と名付けた。両首脳は、両国の人的繋がりが強化されなければ、両国間の協力をさらに促進することができないことを理解しており、そのために今回この対話を開催することとなったということがお分かりいただけるだろう。

我々は、両国間の文化関係及び人的交流の基盤となる10の分野を特定し、我々はこれらの分野における協力について議論を行った。

(1)文化交流

(2)映画及びテレビにおける協力

(3)博物館管理における協力

(4)スポーツ協力

(5)青少年交流における協力

(6)観光における協力

(7)州及び市レベルの人的交流における協力

(8)伝統医学における協力

(9)ヨガにおける協力

(10)教育分野における協力

【印イラン関係】

12月6日:印外務省は、同日に起こったチャーバハールでの卑劣なテロ攻撃を強く非難する旨のプレスリリースを発出した。

12月24日:印外務省は、チャーバハール合意運用のためのインド、アフガニスタン及びイランによる第1回フォローアップ委員会に関わるプレスリリースを発出した。

【印アイスランド関係】

12月7日-14日:トールダルソン・アイスランド外務大臣が訪印し、スワラージ外相等と会談した。

【印ミャンマー関係】

12月10日-14日:コヴィンド大統領はミャンマーを公式訪問し、ウィン・ミン・ミャンマー大統領、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問と会談したほか、MoU等の署名及び印ミャンマー共同声明が発出された。また、コヴィンド大統領は、インド人コミュニティに対して演説した。

【印仏関係】

12月14日-15日:ル・ドリアン仏欧州・外務大臣が訪印し、モディ首相を表敬したほか、スワラージ外相と会談した。

【印モルディブ関係】

12月17日:ソーリフ・モルディブ大統領がインドを公式訪問し、コヴィンド大統領と会談、モディ首相と代表団協議、ナイドゥ副大統領、スワラージ外相からの表敬を受けたほか、MoU等の署名及び共同声明が発出された。

【印デンマーク関係】

12月17日-18日:サムエルセン・デンマーク外務大臣が訪印し、スワラージ外相と第2回印デンマーク合同委員会(the 2nd Joint Commission Meeting between India and Denmark)の共同議長を務めたほか、MoU等が署名された。

【印韓関係】

12月18日-19日:康京和韓国外交部長官が訪印し、スワラージ外務大臣との間で第9回インド・韓国合同委員会(India-Korea Joint Commission Meeting)を行った。

メモ:共同記者発表におけるスワラージ外相発言(一部抜粋)

2015年のモディ首相訪韓の際に、印韓関係は「特別戦略的パートナーシップ」へ引き上げられた。本年7月に文在寅大統領が訪印した際に、両首脳は、三つのP(People, Peace and Prosperity)を強調しつつ、両国の将来のパートナーシップに関する共有のヴィジョンを発表した。これら三つのPは、本日の自分(スワラージ外相)と康外交部長官との間の協議の中心であった。

我々は、文大統領訪印の際の決定の進捗状況をレビューすると共に、新たな協力可能性についても模索した。我々は、防衛、経済協力、領事関連等の分野におけるいくつかの具体的な進展に留意した。

我々は、過去2年間の二国間貿易及び投資の増加に満足の意を表明した。我々は、2030年までに二国間貿易を500億ドル規模に到達させるとの両首脳のヴィジョンの実現に向けて、更に取組を強化することで一致した。我々は、現在継続している印韓CEPAのアップグレードに関する交渉の早期妥結及び既に合意された貿易促進の取組の実施は、上記の二国間貿易増加の目標に資するとの立場を共有した。

【印ブータン関係】

12月27日-29日

モディ首相の招待により、ツェリン・ブータン首相がインドを訪問し、コヴィンド大統領、ナイドゥ副大統領への表敬、モディ首相との間での代表団会合、昼食会が開催された他、スワラージ外務大臣、ジャイトリー財務大臣、プラブー商工大臣、ドヴァルNSA等がツェリン首相への表敬を行った。

4. 日印関係

【日・インド包括的経済連携協定に基づき設置された合同委員会の第5回会合】

12月21日:ニューデリーにおいて、日本とインドの間の包括的経済連携協定(以下「日インドCEPA」)に基づき設置された合同委員会の第5回会合が開催され、日本側は山﨑和之外務審議官が、インド側はアヌープ・ワダーワン商工省商務次官(Mr. Anup Wadhawan, Secretary of Commerce, Ministry of Commerce and Industry)が共同議長を務めたほか、両国から関係省庁の関係者が出席した。

この会合において、日・インド双方の出席者は、発効後7年が経過する日インドCEPAの運用と実施について、意見交換を行った。双方は、この会合に先立ち開催された原産地規則に関する小委員会、強制規格、任意規格及び適合性評価手続並びに衛生植物検疫措置(TBT・SPS)に関する小委員会、サービスの貿易に関する小員会、人の移動に関する小委員会、及び、ビジネス環境の整備に関する小委員会での議論を含め、日インドCEPAの主要な論点について議論した。

双方は、日インドCEPAに基づき、両国の経済関係を一層拡大させるよう引き続き緊密に協力していくことで一致した。

【第9回日インド経済戦略会議】

12月21日:ニューデリーにおいて、第9回日インド経済戦略会議が開催され、日本側は山﨑和之外務審議官が、インド側はスバーシュ・チャンドラ・ガルグ財務省経済局次官(Mr. Subhash Chandra Garg, Secretary, Department of Economic Affairs, Ministry of Finance)が共同議長を務めたほか、両国から関係省庁の関係者が出席した。

この会議では、日・インド間の経済関係強化のための具体的協力を中心として、両国の経済・貿易関係、ビジネス環境整備、対インド経済協力の状況等について協議が行われた。また、国際情勢を含めた両国の経済分野での協力を更に加速させるため、引き続き緊密に連携していくことで一致した。

今月の注目点:インド州議会選挙の実施

12月11日、インド国内5州における州議会選挙の開票が行われた。各州の結果概要は、以下のとおり。

(選挙前)      (選挙結果)

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BJP政権                     マディヤ・プラデシュ州    (全230議席) コングレス:114議席(+56) / BJP:109議席(-56)

                            ラジャスタン州  (全199議席) コングレス:99議席(+78) / BJP:73議席 (-90)

                            チャティスガル州    (全90議席)  コングレス:68議席(+29) / BJP:15議席(-34)

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地方政党又は

野党コングレス政権    テランガナ州        (全119議席) テランガナ民族会議:88議席(+26) /

                                                                                                 コングレス:21議席(±0) / BJP:1議席(-4)

                            ミゾラム州            (全40議席) ミゾ民族戦線:26議席(+21) / 

                                                                                                 コングレス:5議席(-29) / BJP:1議席(+1)

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