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日印関係最新情報

月間インドニュース(2018年7月)

2018年9月12日掲載


1. 内政
【連邦議会】
7月18日:モンスーン国会が開会した。下院において、複数の野党議員によりモディ政権に対する不信任案が提出された。マハジャン議長は不信任案を20日に取り上げて議論し、投票に付すことを決定した。本不信任決議案は、印国会において15年ぶり(2003年、バジパイ政権に対する不信任決議案にかかる投票が実施され、信任された。)、モディ政権に対する初の動議である。
7月20日:モディ内閣不信任案の討議及び投票が行われ、賛成126票、反対325票で否決された。
【マハーラーシュトラ州】
7月下旬よりマラーター団体Maratha Kranti Morcha(MKM)の呼びかけに応じた群衆が、16%の公務員職及び教育における特定社会層留保枠(reservation)を求め、マハーラーシュトラ州各地において抗議活動を行ったが、7月24日、25日、30日及び8月9日の抗議活動では、暴徒化した一部の群衆が、不法侵入・放火・破壊・道路封鎖等の犯罪行為を行い計180名以上が拘留された。
【アッサム州】
7月30日:バングラデシュからの不法移民と正式なインド国民を判別する国民登録簿(NRC:National Register of Citizens)暫定版が公表された。州内3290万人の申請者のうち、400万人が国民登録から除外された。除外された申請者は再審査を申請でき、NRC最終版が確定するまでは国籍を問題とされない。同日の連邦上院は、NRCに係る問題を提起する野党により紛糾し、休会となった。シン内相は下院において、センシティブな問題を政治問題化すべきではないと述べた。
7月31日:シャー上院議員(BJP総裁)は、1985年にラジーブ・ガンディー元首相が署名したアッサム協定の一部であるNRCを実行する勇気をコングレス党は持っていなかったと述べた。これを受け、同日及び翌8月1日の上院は紛糾し、休会した。

2. 外交
【印ブータン関係】7月5日-7日
モディ首相からの招待を受け、トブゲー・ブータン首相がインドを公式訪問し、モディ首相と会談したほか、コヴィンド大統領を表敬、スワラージ外相等からの表敬を受けた。
【印韓関係】7月8日-11日
文在寅韓国大統領はインドを公式訪問し、モディ首相と代表団協議を行ったほか、合意文書の署名及び印韓成果文書が発出された。また、訪印中、文大統領は、モディ首相と共に印韓CEOラウンドテーブル・フォーラムに出席したほか、コヴィンド大統領と会談、スワラージ外相からの表敬を受けた。
【印中関係】7月13日
第2回海洋対話が北京で開催され、インドからは、シャルマ印外務省軍縮・安全保障局長率いる外交団が、中国からは、呉江浩(Wu Jianghao)中国外交部アジア司長が外交団を率いて参加した。両国は、海洋安全保障、海洋協力、ブルー・エコノミー及び実務的な協力関係強化等、様々な相互関心事項について意見交換を行った
【印パキスタン関係】7月30日
モディ首相は、イムラン・カーンPTI党首に電話をし、総選挙で同党が第一党となったことを祝福した。