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日印関係最新情報

月間インドニュース(2018年4月)

2018年5月18日掲載


1. 内政
【予算国会後半会期の閉会】
4月6日
予算国会後半会期が閉会。時間の有効利用という意味での生産性は、下院が4%、上院が8%となり、2000年以降でワースト5となる低い生産性を記録した。
4月11日モディ首相は、「国会が人質に取られている」として国会を紛糾させた野党等を批判し、BJP所属議員に対し、1日間のハンガー・ストライキを行って国民に訴えかけるよう求めた。
【少女強姦罪の厳罰化】
4月21日
内閣は、少女強姦罪の厳罰化等のための大統領令を閣議決定した。また、コヴィンド大統領はこれを承認した。


2. 経済
【ジャイシャンカル前外務次官の人事】
4月23日
タタ・サンズ社は、前インド外務次官のジャイシャンカル氏を、タタ・グループのグローバル事業部社長(President of Global Corporate Affairs)として迎える人事を発表。ジャイシャンカル氏は、タタ・グループのグローバル事業とその国際戦略開発を担う。タタ・サンズ社の国外事務所からの報告を受け、チャンドラセカラン・タタ・サンズ社取締役会長に報告する立場となる。

【農村の送電網接続】
4月29日
モディ首相は、全国の全ての農村が送電網に接続された(各村内の10%以上の住宅が送電網に接続された)と発表。2015年に定めた1000日以内実施という期限の12日前の達成となる。政府は新たに、2019年3月までに4000万軒の一般住宅に電力を普及させるとの目標を定めた。電力省によれば、実際の農村における電気普及率は平均で82%以上(地域により47%~100%とまちまち)との由。


3.外交
【インド・アゼルバイジャン関係】
4月4-6日
スワラージ外相はアゼルバイジャンを訪問し、アリエフ・アゼルバイジャン大統領を表敬したほか、メメディヤロフ・アゼルバイジャン外務大臣と会談した。また、スワラージ外相は第18回非同盟運動(NAM)中期(?)閣僚級会合に出席した。

【インド・ネパール関係】
4月6日-8日
モディ首相の招待を受けて、オリ・ネパール首相がインドを公式訪問し、コヴィンド大統領及びナイドゥ副大統領を表敬したほか、モディ首相と会談した。

【インド・スウェーデン関係】
4月16日-17日
ロヴェーン・スウェーデン首相からの招待を受けて、モディ首相はスウェーデンを訪問し、カール16世グスタフ・スウェーデン国王陛下に謁見したほか、ロヴェーン首相と会談し、合意文書の署名、印スウェーデン共同行動計画が発出された。

【インド・英国関係】
4月17日-20日
メイ英首相からの招待を受けて、モディ首相が訪英し、メイ英首相と会談。英印共同声明の発出及び合同文書の署名、テクノロジー、貿易等に関するイニシアチブの発表が行われた。また、モディ首相は、英連邦サミット2018に出席した。

【インド・ドイツ関係】
4月20日
モディ首相はドイツに立ち寄り、メルケル独首相と会談した。

【インド・中国関係】
4月21日-24日
スワラージ外相が訪中し、王毅国務委員兼外交部長との間で中印外相会談及び共同記者会見を行ったほか、習近平国家主席及び王岐山国家副主席を表敬した。また、スワラージ外相は、SCO外相会議に出席したほか、アブディルダエフ・キルギス外務大臣及びカミーロフ・ウズベキスタン外務大臣と会談した。
4月27日-28日
モディ首相が中国の武漢を訪問し、習近平国家主席との間で非公式会談を行った。

【インド・モンゴル関係】
4月25日-26日
スワラージ外相がモンゴルを訪問し、ツォグトバータル外務大臣と会談したほか、同外務大臣と第6回印モンゴル共同協力委員会を共催し、合意議事録が発出された。


4. 日印関係
【インド高速鉄道に関する第7回合同委員会】
4月2日
東京において、インド高速鉄道に関する第7回合同委員会が開催された。この会合には、和泉洋人内閣総理大臣補佐官(日本側の共同議長)を団長として、関係部局(外務省、財務省、経済産業省、国土交通省、JICA等)の幹部が参加し、インド側からは、ラジブ・クマール行政委員会副委員長(インド側の共同議長)を団長として、鉄道省、財務省、在京インド大使館等の関係各省及びインド高速鉄道公社の幹部が参加した。インド高速鉄道事業の進捗や今後の工程を確認するとともに、メイク・イン・インディア(現地生産)の推進や駅周辺の交通基盤の整備について議論が行われた。

【在京インド大使館主催「花見ランチ」】
4月3日
在京インド大使館主催「花見ランチ」(於:千鳥ヶ淵)が開催され、河野太郎外務大臣夫妻が出席した。

【日米印三カ国協議】 
4月4日
インド、日本及び米国は、共通の関心事項である地域及びグローバルな課題について話し合うため、ニューデリーにおいて、第9回日米印局長級会合を開催した。 2017年9月18日に国連総会に際してニューヨークで開催された日米印外相会談にて示された方針に基づき、今次会合では、連結性、インフラ開発、不拡散・テロへの対抗、海洋安全保障、海洋状況把握及び人道支援・災害救援といった分野における協力を強化するための具体的な道筋について議論が行われた。 

【中根外務副大臣の訪印】
4月10-11日
中根一幸外務副大臣は、インドを訪問し、第16回国際エネルギー・フォーラム(IEF)閣僚級会合に出席した。中根副大臣は、エネルギーアクセスの向上をテーマとする全体セッション2にパネリストとして参加し、外務省は再生可能エネルギーの重要性を踏まえた外交を一層積極的に展開し、日本の先進的な技術力とイノベーションの力を活用し世界の未電化地域のエネルギーアクセス拡大に寄与していく旨発言した。


今月の注目点:モディ首相の中国訪問(中印非公式首脳会談)
4月27~28日、モディ印首相は中国の武漢を訪問し、習近平国家主席と計6回会談(うち1対1の会談は4回)を行った。両首脳間で非公式での首脳会談開催は初めて。 
中印両国は概ね以下の共通した内容のプレスリリースを発出。
平和的で安定しバランスのとれた中印関係は、現在の国際的な不確実性における、安定の前向きな要素となること、「アジアの世紀」のための環境を作り出すことで一致。互恵的かつ持続可能な形で、より緊密な発展のパートナーシップ(Closer Development Partnership)を強化していくことを決定。
中印国境問題特別代表(※)による取組に対する支持を表明。公平、合理的かつ相互に受入可能な合意模索のための取組を一層強化させることを要請。国境問題管理における信頼及び相互理解構築、予測可能性及び効率性の促進に向けて連絡を強化するべく、それぞれの軍に対して戦略的なガイダンスを発出。(※)印側はドヴァル国家安全保障担当補佐官、中国側は楊潔チ国務委員による協議枠組。 
市場間に存在する補完性を活かしつつ、バランスがとれ、持続可能な形で二国間の貿易・投資を推進することで一致。開かれ、多極的かつ多元的で参加型の国際経済秩序を構築する重要性を改めて表明。 全ての共有関心事項の更なる協議を通じて戦略的なコミュニケーションの強化の必要性につき一致。
感染症、自然災害、気候変動、テロ等、国際的課題の解決促進のため、建設的に貢献することで一致。