日印関係最新情報

月間インド・ニュース(2015年8月分)

2015年9月8日掲載


Ⅰ. 内政
8月3日
*各種報道によれば、インド政府とナガランド民族社会主義評議会ムイヴァー派(NSCN-IN)との間で和平協定が締結された。
8月13日
*いわゆる「モンスーン国会」が閉幕した。
8月17日
*インド大統領府は、ムカジー大統領夫人が10時51分に逝去したと発表した。享年74歳。
8月25日
*各紙報道によれば、25日、インド内務省は、2011年の国勢調査から宗教別人口についてまとめたデータを発表した。
8月27日
*各種報道によれば、27日、ケジリワル・デリー準州首相はビハール州の州都パトナを訪問し、ニティシュ・クマール・ビハール州首相とともに、BJPを批判する選挙活動を行った。また30日にはソニア・ガンディー・コングレス党総裁がパトナを訪問し、クマール州首相の政党であるJDUや、友党のRJDの指導者とともに、選挙運動に参加した。
8月30日
*各種報道によれば、モディ首相は月例のラジオ番組で、8月末で期限切れとなる土地収用法改正に関する大統領令を、再公布しない意向を示した。政府は、通常11月~12月にかけて行われる冬期国会において、上下両院の特設委員会による報告書の提出を待って、次の対応を決定する方針。

Ⅱ.経済
8月4日
*インド準備銀行(RBI)は、2015年度第三回隔月金融政策会合を開催した。会合開催後に発表されたプレスリリースにおいて、金融政策の緩和的なスタンスを維持しつつ、政策金利(レポ・レート)の据え置き(7.25%)を決定したこと等を発表した。
8月19日
*19日、インド準備銀行(RBI)は、Aditya Birla Nuvo LimitedやAirtel M Commerce Services Limited等11の申請者に対して、決済銀行の原則許可を与えることを発表した。

Ⅲ. 外交
【インド・モザンビーク関係】
8月5日
*5日、インド外務省の発表によれば、モディ首相は、インドを訪問中のニュシ・モザンビーク大統領と首脳会談を行った。首脳会談において、インドは、農業、健康管理、エネルギー、インフラ及び人的資源開発といった分野において、モザンビークに対する開発パートナーとなることを歓迎し、農業及び食料安全保障における完全な支援及び連携を約束した。併せて、両国は、再生可能エネルギー分野における協力に関する覚書を結んだ。
【インド・EU関係】
8月5日
*6日付インド各紙は、インド政府が、5日、8月28日に開催を予定していたEUとのFTA交渉を延期したと報じた。5日、インド商工省は、交渉の延期について、「GVK Bioscience社が臨床試験を実施した約700種類の医薬品の販売を禁止したEUの措置に対し、インド政府は失望し懸念があったため、決断した」と発表した。
【インド・ミャンマー関係】
8月6日
*6日、インド外務省は、クアラルンプールにおいて、インド外務担当閣外相及びミャンマー外相の立会いの下、両国のソフトウェア開発・訓練研究所立ち上げに係るインド・ミャンマー合意署名が行われた旨発表した。
【インド・ブータン関係】
8月10日
インド首相府の発表によれば、10日、インドを訪問中のジグメ・ザンポ・ブータン下院議長及びソナム・キンガ・ブータン上院議長を団長とする議員団がモディ首相を表敬した。表敬において、モディ首相は、インドが引き続き、ブータンの発展に対する献身的パートナーであることを強調した。
【インド・イラン関係】
8月14日
*インド首相府の発表によれば、14日、インドを訪問中のザリーフ・イラン外相がモディ首相及びアンサリ副大統領を表敬した。表敬において、モディ首相は、インド及びイランの人々に留まらず、アフガニスタン及び中央アジア全域に利益をもたらすと考えられるチャバハール港の開発に、イランとともに努力するインドの決意を伝えた。
【インド・パキスタン関係】
8月16日
*インド外務省は、カシミールでのパキスタン軍による一方的な砲撃に対して、駐印パキスタン高等弁務官を召喚した旨発表した。
8月23日
*23日付インド各紙の報道によれば、23日にニューデリーで行われる予定であったインド・パキスタン国家安全保障補佐官(NSA)協議が中止された。22日深夜、パキスタンは、インドが課した条件を非難し、アジズ国家安全保障・外務担当首相補佐官はニューデリーを訪問しないこととなった旨発表した。
【インド・UAE関係】
8月16-17日
*モディ首相は、8月17日から17日にかけてUAEを訪問し、経済やテロ対策等幅広い分野についてUAE首脳と協議した。
8月29日
*29日、インド外務省は、アブドゥッラー・ビン・ザイード・アール・ナヒヤーンUAE外相が、9月2日から3日に開催予定のインド・UAE技術・経済協力に関する合同委員会会合のため、政府幹部や経済界の指導者を含む代表団を率いてインドを訪問すると発表した・
【インド・セーシェル関係】
8月26日
*インド外務省の発表によれば、26日、モディ首相は国賓としてインドを訪問中のミシェル・セーシェル大統領と首脳会談を実施した。また、同発表によれば、インドとセーシェルは、金融、農業、海洋安全保障、ブルー・エコノミー及び航空分野における連結性に関する取り決めに署名した。

Ⅳ. 日印関係
8月5日
*外務省報道発表によれば、雨期に伴う大雨の影響でインド東部や西部等の広範な地域で洪水等の被害が発生したことを受けて、安倍晋三内閣総理大臣及び岸田文雄外務大臣は、ナレンドラ・モディ首相及びスシュマ・スワラージ外相に対し、被災者へのお見舞い、被災地の早期復旧・復興を祈念すること、また、インド政府からの要請がある場合に必要な支援を行う用意があることについてのメッセージをそれぞれ発出した。
*各種報道によれば、藤井文部科学副大臣がインドを訪問し、ヴァルダン科学技術大臣等と会談した。
8月14日
*国土交通省報道発表によれば、北川国土交通副大臣はインドを訪問し、スレッシュ・プラブー鉄道大臣及びジャヤント・シンハ財務閣外大臣と会談した。北川副大臣より、新幹線システムを活用したムンバイ=アーメダバード間高速鉄道の早期実現に協力したい旨、またそのために技術面・資金面・運営面での支援を行う用意がある旨表明することなどにより、新幹線導入を働きかけた。