1.内政
【ドクラム周辺インフラ強化の決定】
10月9日
印国防省は陸軍上級指揮官会議を開催し、ドクラム周辺を含む中印国境付近のインフラを強化することを決定した。また、本会議では、北部国境付近における安全保障上のさまざまな問題の分析に加え、ドクラム地域における中国との対峙について幅広い協議が行われた。
【コングレス党動向】
10月13日
ソニア・ガンディー・コングレス党総裁は、ラーフル・ガンディー・コングレス党副総裁が近く総裁に就任する可能性を示唆した。
【貨物船沈没によるインド人行方不明者の発生】
10月13日
フィリピン・ルソン島北東沖において香港籍貨物船が沈没。インド人26名が海に投げ出され、付近を航行中の一般貨物船2隻により16名が救助されたが、残り10名が行方不明となる。
【グジャラート州議会選挙】
10月25日
選挙管理委員会は、2018年1月22日に任期満了となるグジャラート州議会の選挙日程を発表した。投票は第1フェーズ(89議席)及び第2フェーズ(93議席)の2回に分けて実施される。
立候補締切 :第1フェーズ 11月21日
第2フェーズ 11月27日
立候補取下げ締切 :第1フェーズ 11月24日
第2フェーズ 11月30日
投票 :第1フェーズ 12月 9日
第2フェーズ 12月14日
開票 :第1、第2フェーズ共通 12月18日
2.経済
【インド準備銀行によるP2Pレンディング ・ガイドラインの公表】
10月4日
インド準備銀行(RBI)はP2Pレンディングに関するガイドラインを公表した。今回のガイドラインでは、英国と同様のアプローチが採用され、①融資契約は借入人・貸出人が直接行い、②P2Pプラットフォームはマッチング業務等に従事しつつ、③借入人・貸出人間の送金はエスクロー口座(escrow account)による分別管理に基づいて行うことが求められている。今回のガイドラインにより、P2Pプラットフォームにおける利用者の裾野が広がることが期待される。
【インド財務省による経済対策パッケージの公表】
10月24日
インド財務省が「インドの強いマクロ経済ファンダメンタルズと持続的成長に向けた改革(Strong Macro-Economic Fundamentals And Reforms for Sustained Growth)」を公表し、この中でインド経済の現状と持続的成長に向けた政府の取り組みを総括するとともに、今後5年間で6.9兆ルピー規模の道路建設(8.3万キロ)を行う等のインフラ投資策や国営銀行に対する2.1兆ルピー規模の公的資金注入などを含む、総額約9兆ルピー規模の経済対策パッケージを公表した。
【タミルナド(TN)州航空産業団地建設整備計画定礎式】
10月25日
パラニスワミTN州首相は、TN州航空産業団地建設整備計画の定礎式を執り行った。サンパス工業大臣等が出席。公式な発表によると、同産業団地はヴァラムーヴァダガルのSIPCOT工業団地用地内の245エーカーの敷地に19億8千万ルピーを投じ建設予定で、既に50以上の航空産業関連企業から入居の関心が寄せられている。将来的には敷地を600エーカーに拡張予定で、今後5年間で100億ルピーの投資と1万人の直接雇用、2万5千人の間接雇用が見込まれている。
3.外交
【インド・英国関係】
10月3日-4日
フィールド英外務閣外大臣(アジア太平洋担当)が訪印し、アクバル外務担当閣外相及びプラサド電子・IT相との会談を行った。
【インド・ジブチ関係】
10月3日-4日
コヴィンド大統領は就任後初の外遊としてジブチを公式訪問し、アブドゥルカデル・ジブチ首相による歓迎を受けたほか、ゲレ・ジブチ大統領との会談を行った。また、印ジブチ間の外務省協議の設立に関する合意文書の署名及び印ジブチ共同声明が発出された。
【インド・エチオピア関係】
10月4日-6日
コヴィンド大統領はエチオピアを訪問し、ムラトゥ・エチオピア大統領と会談した後、貿易及び情報・通信・メディア分野での協力に関する合意文書の署名が行われた。
【インド・EU関係】
10月6日
第14回インドEUサミットが開催され、トゥスク欧州理事会議長及びユンカー欧州委員会委員長とモゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表を含むハイレベル代表団が訪印した。トゥスク欧州理事会議長及びユンカー欧州委員会委員長は、モディ首相及びスワラージ外相と会談したほか、モゲリーニEU上級代表はスワラージ外相と会談した。
【インド・バングラデシュ】
10月22日-23日
アリ・バングラデシュ外務大臣の招待を受けて、スワラージ外相がバングラデシュを訪問し、第4回印バングラデシュ合同諮問委員会会合に出席したほか、ハシナ・バングラデシュ首相を表敬した。
【インド・アフガニスタン関係】
10月24日
モディ首相の招待を受けて、ガーニ・アフガニスタン大統領が訪印し、コヴィンド大統領及びモディ首相と会談したほか、スワラージ外相から表敬を受けた。
【インド・米国関係】
10月24日-26日
ティラーソン米国務長官が訪印し、モディ首相を表敬した他、スワラージ外相と会談した。
4.日印関係
【マニプール州、ナガランド州訪問団による堀井学外務大臣政務官表敬】
10月24日-31日
JENESYS 2017(日本とアジア大洋州の間で、対日理解の促進、親日派・知日派の発掘、対外発信の強化を目的として、対外発信力を有し将来を担う人材を招待・派遣するプログラム)の一環として、インド北東部のマニプール州・ナガランド州から大学生23名が訪日した。
学生は、「科学技術交流」をテーマに東京及び島根において、地域産業・企業、歴史的建造物など幅広く視察、地元の大学・専門学校との交流等を行い、訪問地の魅力を多角的に体験したほか、ホームステイを通じて、日本への理解を深めた。
30日には外務省を訪問し、堀井学外務大臣政務官への表敬を行った。
今月の注目点:印米外相会談
10月25日(水)、ティラーソン米国務長官は国務長官として初めて訪印した。スワラージ印外相と米印外相会談を行ったほか、モディ首相表敬、ドヴァル印国家安全保障顧問との意見交換を実施した。ポイントは以下のとおり。
米印は70年以上の緊密な関係を構築。モディ首相の言葉を借りると、両国は当然の (natural)同盟国である。
自由で開かれ繁栄したインド太平洋地域のため、航行、上空飛行及び通商の自由の重要性を再確認した。
米印アフガニスタン三ヵ国協議を早急に開催することで一致した。
パキスタンがテロ組織の避難地を除去すべきという考えで一致した。
12月に国内及び国際テロリスト指名に関する二国間メカニズムの初会合を開催することで一致した。
米印「2+2」閣僚対話のメカニズムを立ち上げる会合の早期開催で一致した。
F-16及びF-18戦闘機の供与を含む印軍近代化のための協力について協議した。
インド太平洋地域において協力を深めるべき親密で共通のパートナーとして日本への言及あり。
【ドクラム周辺インフラ強化の決定】
10月9日
印国防省は陸軍上級指揮官会議を開催し、ドクラム周辺を含む中印国境付近のインフラを強化することを決定した。また、本会議では、北部国境付近における安全保障上のさまざまな問題の分析に加え、ドクラム地域における中国との対峙について幅広い協議が行われた。
【コングレス党動向】
10月13日
ソニア・ガンディー・コングレス党総裁は、ラーフル・ガンディー・コングレス党副総裁が近く総裁に就任する可能性を示唆した。
【貨物船沈没によるインド人行方不明者の発生】
10月13日
フィリピン・ルソン島北東沖において香港籍貨物船が沈没。インド人26名が海に投げ出され、付近を航行中の一般貨物船2隻により16名が救助されたが、残り10名が行方不明となる。
【グジャラート州議会選挙】
10月25日
選挙管理委員会は、2018年1月22日に任期満了となるグジャラート州議会の選挙日程を発表した。投票は第1フェーズ(89議席)及び第2フェーズ(93議席)の2回に分けて実施される。
立候補締切 :第1フェーズ 11月21日
第2フェーズ 11月27日
立候補取下げ締切 :第1フェーズ 11月24日
第2フェーズ 11月30日
投票 :第1フェーズ 12月 9日
第2フェーズ 12月14日
開票 :第1、第2フェーズ共通 12月18日
2.経済
【インド準備銀行によるP2Pレンディング ・ガイドラインの公表】
10月4日
インド準備銀行(RBI)はP2Pレンディングに関するガイドラインを公表した。今回のガイドラインでは、英国と同様のアプローチが採用され、①融資契約は借入人・貸出人が直接行い、②P2Pプラットフォームはマッチング業務等に従事しつつ、③借入人・貸出人間の送金はエスクロー口座(escrow account)による分別管理に基づいて行うことが求められている。今回のガイドラインにより、P2Pプラットフォームにおける利用者の裾野が広がることが期待される。
【インド財務省による経済対策パッケージの公表】
10月24日
インド財務省が「インドの強いマクロ経済ファンダメンタルズと持続的成長に向けた改革(Strong Macro-Economic Fundamentals And Reforms for Sustained Growth)」を公表し、この中でインド経済の現状と持続的成長に向けた政府の取り組みを総括するとともに、今後5年間で6.9兆ルピー規模の道路建設(8.3万キロ)を行う等のインフラ投資策や国営銀行に対する2.1兆ルピー規模の公的資金注入などを含む、総額約9兆ルピー規模の経済対策パッケージを公表した。
【タミルナド(TN)州航空産業団地建設整備計画定礎式】
10月25日
パラニスワミTN州首相は、TN州航空産業団地建設整備計画の定礎式を執り行った。サンパス工業大臣等が出席。公式な発表によると、同産業団地はヴァラムーヴァダガルのSIPCOT工業団地用地内の245エーカーの敷地に19億8千万ルピーを投じ建設予定で、既に50以上の航空産業関連企業から入居の関心が寄せられている。将来的には敷地を600エーカーに拡張予定で、今後5年間で100億ルピーの投資と1万人の直接雇用、2万5千人の間接雇用が見込まれている。
3.外交
【インド・英国関係】
10月3日-4日
フィールド英外務閣外大臣(アジア太平洋担当)が訪印し、アクバル外務担当閣外相及びプラサド電子・IT相との会談を行った。
【インド・ジブチ関係】
10月3日-4日
コヴィンド大統領は就任後初の外遊としてジブチを公式訪問し、アブドゥルカデル・ジブチ首相による歓迎を受けたほか、ゲレ・ジブチ大統領との会談を行った。また、印ジブチ間の外務省協議の設立に関する合意文書の署名及び印ジブチ共同声明が発出された。
【インド・エチオピア関係】
10月4日-6日
コヴィンド大統領はエチオピアを訪問し、ムラトゥ・エチオピア大統領と会談した後、貿易及び情報・通信・メディア分野での協力に関する合意文書の署名が行われた。
【インド・EU関係】
10月6日
第14回インドEUサミットが開催され、トゥスク欧州理事会議長及びユンカー欧州委員会委員長とモゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表を含むハイレベル代表団が訪印した。トゥスク欧州理事会議長及びユンカー欧州委員会委員長は、モディ首相及びスワラージ外相と会談したほか、モゲリーニEU上級代表はスワラージ外相と会談した。
【インド・バングラデシュ】
10月22日-23日
アリ・バングラデシュ外務大臣の招待を受けて、スワラージ外相がバングラデシュを訪問し、第4回印バングラデシュ合同諮問委員会会合に出席したほか、ハシナ・バングラデシュ首相を表敬した。
【インド・アフガニスタン関係】
10月24日
モディ首相の招待を受けて、ガーニ・アフガニスタン大統領が訪印し、コヴィンド大統領及びモディ首相と会談したほか、スワラージ外相から表敬を受けた。
【インド・米国関係】
10月24日-26日
ティラーソン米国務長官が訪印し、モディ首相を表敬した他、スワラージ外相と会談した。
4.日印関係
【マニプール州、ナガランド州訪問団による堀井学外務大臣政務官表敬】
10月24日-31日
JENESYS 2017(日本とアジア大洋州の間で、対日理解の促進、親日派・知日派の発掘、対外発信の強化を目的として、対外発信力を有し将来を担う人材を招待・派遣するプログラム)の一環として、インド北東部のマニプール州・ナガランド州から大学生23名が訪日した。
学生は、「科学技術交流」をテーマに東京及び島根において、地域産業・企業、歴史的建造物など幅広く視察、地元の大学・専門学校との交流等を行い、訪問地の魅力を多角的に体験したほか、ホームステイを通じて、日本への理解を深めた。
30日には外務省を訪問し、堀井学外務大臣政務官への表敬を行った。
今月の注目点:印米外相会談
10月25日(水)、ティラーソン米国務長官は国務長官として初めて訪印した。スワラージ印外相と米印外相会談を行ったほか、モディ首相表敬、ドヴァル印国家安全保障顧問との意見交換を実施した。ポイントは以下のとおり。
米印は70年以上の緊密な関係を構築。モディ首相の言葉を借りると、両国は当然の (natural)同盟国である。
自由で開かれ繁栄したインド太平洋地域のため、航行、上空飛行及び通商の自由の重要性を再確認した。
米印アフガニスタン三ヵ国協議を早急に開催することで一致した。
パキスタンがテロ組織の避難地を除去すべきという考えで一致した。
12月に国内及び国際テロリスト指名に関する二国間メカニズムの初会合を開催することで一致した。
米印「2+2」閣僚対話のメカニズムを立ち上げる会合の早期開催で一致した。
F-16及びF-18戦闘機の供与を含む印軍近代化のための協力について協議した。
インド太平洋地域において協力を深めるべき親密で共通のパートナーとして日本への言及あり。