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日印関係最新情報

月間インドニュース(2019年4月)

2019年5月24日掲載


1. 内政
【下院選挙】
4月2日:及び8日2日にコングレス党が、8日にBJPが下院総選挙に向けたマニフェストを発表した。
メモ:
BJPは公約の冒頭に2ページに亘り安全保障・国境保全・ジャンム・カシミール(JK)等に関して記述、続いて2ページに亘り農業・農民福利に関して記述し、この2点に特に焦点を当てている。
コングレス党は、公約の冒頭1ページ半にわたり失業・雇用促進に関し記述、続いて、産業、インフラ等に関し記述。続き、農業政策の記述の後、経済政策の記述を挟み、最低収入保障(NYAY)に関し記述。

【連邦政府/連邦議会】
4月11日:下院総選挙第1フェーズが、全国18州及び2つの連邦直轄地にまたがる91選挙区で実施された。投票率は66.44%。
4月18日:下院総選挙投票第2フェーズが、11州及び連邦直轄地1カ所にわたる95選挙区で実施された。投票率は67.6%であった。
4月23日:下院総選挙投票第3フェーズが、13州及び連邦直轄地2カ所にわたる116選挙区で実施された。投票率は66%であった。
4月29日:9州にわたる71選挙区で、第4フェーズの投票が実施された。投票率は64%であった

2. 経済
(2019年度第1回金融政策決定会】
4月2日~4日:インド準備銀行(RBI)は、金融政策委員会(MPC)会合を開催し、4日に結果を公表した。 →今月の注目点


3. 外交
【印パ関係】
4月7日:印外務省報道官は、パキスタン外務大臣による「インドは4月16日-20日の間でパキスタンへの攻撃を計画している」とのステートメントについてコメントを発表した。
メモ:
印は、パキスタン外務大臣による、明らかに地域における戦闘を煽ることを目的とする無責任で非常識な発言を認めない。今次公式の場における不可解な発言(gimmick)は、パキスタンに拠点を置くテロリストに対する印でテロ攻撃を企てるようにする呼びかけであると見られる。
 パキスタンは、印における越境テロの責任から自身を免れされることはできないことが明らかになった。そのようなテロ攻撃の共謀に対するアリバイ工作の試みは決して成功しないだろう。パキスタンは、我々の地域を混乱させる核心的問題、すなわち越境テロ、を不明瞭にするヒステリックな発言ではなく、自国の支配下にある全領土から派生するテロ活動に対する信頼できかつ不可逆的な対策を講じる必要がある。パキスタンに対しては、既存の外交及び陸軍司令部作戦局長(DGMO)チャンネルを利用し、差し迫ったテロ攻撃に関する実用的かつ信頼できる情報を共有することが慫慂された。
 印はあらゆる越境テロ攻撃に対し断固として対応する権利を有する。

【印モルディブ関係】
4月8日:印外務省は6日のモルディブ議会選挙結果を受けて実施されたモディ首相とソーリフ大統領の電話会談につき、プレスリリースを発出した。
メモ:
1.本日、モディ首相は、ソーリフ・モルディブ大統領に架電し、最近のモルディブ議会選挙におけるモルディブ民主党(MDP)の勝利に対し祝辞を述べた。
2.モディ首相は、今次MDPの大きな勝利は、国民に深くコミットメントしつつ政権運営を担ってきた現政権による政策と努力の顕著な支持の現れであると述べた。
3.モディ首相は、「隣国第一」政策を踏まえ、社会・経済開発に関するモルディブの要求に沿って、モルディブとのパートナーシップを更に深化させることによる緊密な連携と同国への支援に対する印の深いコミットメントに改めて言及した。
4.モディ首相は、前ナヒード大統領とも電話会談し、今次選挙における大勝利を祝福した。モディ首相は、モルディブが民主主義の根を深めながら、民主主義を愛するすべての国々(all democracy-loving forces)の中に参加することを賞賛するとともに、これに対する印の支援の継続を申し出た。

【印スリランカ関係】
4月21日:印外務省は、同日のスリランカにおける爆発事件に関し、印がスリランカの複数箇所で発生した連続爆発事件を強く非難する旨の内容及びモディ首相によるスリランカ大統領及び首相との電話会談に関するプレスリリースを発出した。
4月27日:印外務省は、4月21日のテロ攻撃後のスリランカの治安状況に鑑み、インド国民に対して同国への不要不急の渡航は控えるよう勧奨する渡航情報を発出した。

【印イラン関係】
4月23日:印外務省報道官は、対イラン制裁の例外適用中止に関する米国発表に関し、質問に答えて、印政府は、米国を含むパートナー諸国と引き続き協力して、インドのエネルギー及び経済安全保障上の正当な利益を保護するため、あらゆる方法を見い出す旨述べた。

【印トルコ関係】
4月25日:イブラヒム・カリン・トルコ大統領上級顧問兼報道官及び外国安全保障会議副議長(Deputy Chairman of the Foreign and Security Council of Turkey)が、ドヴァル国家安全保障担当補佐官の招きに応じ、インドを訪問した。両者は、政治、安全保障、経済等あらゆる分野での印トルコ間の協力拡大及び国際、地域課題にかかる意見交換等を実施した。


今月の注目点:2019年度第1回金融政策決定会 MPCステートメントのポイント
(1)政策金利(レポ・レート)を6.25%から6.0%へ引下げ。
(2)金融政策に対するスタンスを「中立的(neutral)」のまま維持。
(3)インフレ率の見通し
 インフレ見通しは、2018年度第4四半期は2.4%、2019年度前半は2.9~3.0%、2019年度後半は3.5~3.8%とする(注:前回時点の見通しは、2018年度第4四半期は2.8%、2019年度前半は3.2~3.4%、2019年度第3四半期が3.9%)。
(4)経済成長率の見通し
 2019年度の実質GDP成長率は7.2%(同年度前半は6.8~7.1%、同年度後半は7.3~7.4%)を見込む(注:前回時点の見通しは、2019年度(通年)成長率は7.4%、同年度前半は7.2~7.4%、同年度第3四半期は7.5%)。