去る10月13日、マハラシュトラ州、ハリアナ州、アルナチャル・プラデッシュ州の3州において州議会の選挙が行われた。本年4月から5月にかけて行われたインド下院の総選挙後初めての州議会選挙であり、与党国民会議派がいかなる審判を受けるか注目されていた。
結果は、上記表(The Times of Indiaより引用)のとおりであり、いずれの州でも国民会議派が第1党の座を確保した。
インド経済の中心地ムンバイを州都とするマハラシュトラ州は、国民会議派から分派したナショナリスト・コングレス党(NCP)と過激なヒンズー至上主義を掲げるシヴ・セナの本拠地である。総計274議席中、国民会議派は78議席、国政において国民会議派と連立を組むNCPは57議席で、前回選挙(2005年)の140には及ばなかったが、ライバルでありいわゆるヒンズー重視連合であるインド人民党(BJP、44議席)とシヴ・セナ(43議席)を大きく引き離した。国民会議派とNCPは、無所属(23議席)等の議員を取り込んで、引き続き州の政権を握ることになろう。
デリーの南西に接するハリアナ州は日本企業の進出先として発展しつつあるが、ここでも国民会議派は、90議席中40議席を獲得し第1党となった。しかし、前回の67議席には及ばなかった。ハリアナ州の地方政党INLD(Indian National Lok Dal, インド国家人民党)は31議席を獲得し、議席差を縮めた。国民会議派は少数政党の協力を得て引き続き政権の座に就くであろう。なお、ライバルのBJPは4議席にとどまった。
中国に接する東北ヒマラヤのアルナチャル・プラデッシュ州では、60議席中国民会議派が42議席を獲得して大きな勝利を収めた。連立相手のNCPも6議席で第2党になり、国民会議派の連続政権獲得となった。ここでもBJPは3議席にとどまった。
今回の3州での州議会選挙は、各州で地方色は異なるが、国民会議派の安定とBJPの退潮が目立った選挙であり、今後の各州の選挙、ひいてはインド国政の今後を占ううえで注目される。
結果は、上記表(The Times of Indiaより引用)のとおりであり、いずれの州でも国民会議派が第1党の座を確保した。
インド経済の中心地ムンバイを州都とするマハラシュトラ州は、国民会議派から分派したナショナリスト・コングレス党(NCP)と過激なヒンズー至上主義を掲げるシヴ・セナの本拠地である。総計274議席中、国民会議派は78議席、国政において国民会議派と連立を組むNCPは57議席で、前回選挙(2005年)の140には及ばなかったが、ライバルでありいわゆるヒンズー重視連合であるインド人民党(BJP、44議席)とシヴ・セナ(43議席)を大きく引き離した。国民会議派とNCPは、無所属(23議席)等の議員を取り込んで、引き続き州の政権を握ることになろう。
デリーの南西に接するハリアナ州は日本企業の進出先として発展しつつあるが、ここでも国民会議派は、90議席中40議席を獲得し第1党となった。しかし、前回の67議席には及ばなかった。ハリアナ州の地方政党INLD(Indian National Lok Dal, インド国家人民党)は31議席を獲得し、議席差を縮めた。国民会議派は少数政党の協力を得て引き続き政権の座に就くであろう。なお、ライバルのBJPは4議席にとどまった。
中国に接する東北ヒマラヤのアルナチャル・プラデッシュ州では、60議席中国民会議派が42議席を獲得して大きな勝利を収めた。連立相手のNCPも6議席で第2党になり、国民会議派の連続政権獲得となった。ここでもBJPは3議席にとどまった。
今回の3州での州議会選挙は、各州で地方色は異なるが、国民会議派の安定とBJPの退潮が目立った選挙であり、今後の各州の選挙、ひいてはインド国政の今後を占ううえで注目される。