日印関係最新情報

月間インド・ニュース(2012年3月)

2012年4月4日掲載


Ⅰ.内政
3月3日
*中央選挙管理委員会は、4月に任期を迎える58名の上院議員のリストと、3月30日に上院議員の選挙を実施する旨発表(即日開票)。
3月7日
*中央選挙管理委員会は、ウッタル・プラデシュ(UP)州、パンジャブ州、ウッタラカンド州、マニプール州、ゴア州の5州での州議会選挙の開票の最終結果を発表。
3月9日
*連邦下院事務局は、予算国会につき、3月12日に開会し、3月31日~4月23日まで休会したあと、4月24日から後半会期が開会する暫定日程を発表
3月14日
*トリベディ鉄道大臣が、鉄道予算を議会に提出。
3月15日
*英字各紙は、14日、ママタ・バナジー西ベンガル州首相(TMC党首)は、シン首相宛にファックスを送付し、同じTMC所属のトリベディ鉄道相が鉄道予算において旅客運賃に引き上げを提案したことに反発し、同鉄道相の更迭を求めると共に、鉄道運賃値上げにつき撤回を求めた旨報道。
3月16日
*インド政府は、2012年度の国防予算を発表。2012年度の国防予算総額は約429.9億ドルで、前年度からの伸び率は17.6%。
3月18日
*トリベディ鉄道大臣が辞任。
3月19日
*英字各紙は、14日にオディシャ州カンダマル県とガンジャム県との県境でイタリア人4名がマオイストにより誘拐され、うち2名が解放された旨報道。
3月20日
*鉄道省は、辞任したトリベティ鉄道大臣の後任として、ロイ前海運省閣外大臣(前大臣同様、TMC)が鉄道大臣に就任した旨発表。
*英字各紙は、タミル・ナードゥ(TN)州政府は、ジャヤラリータ州首相を議長とする閣議で、クダンクラム原子力発電所の早期稼働に向けた措置をとるとの決定を行った旨報道。
*ザ・テレグラフ紙は、19日同紙付録に掲載した写真につき、イスラム教徒から抗議を受けたことから、「特定のコミュニティの感情を損なう意図はなかった」とする謝罪文を発表。
3月21日
*英字各紙は、タミル・ナードゥ州クダンクラムに建設中の大規模原子力発電所の早期稼働を同州政府承認したことに反対して建設予定地を取り囲んでいたデモ隊に対し、同州警察が4,000人の治安部隊を投入してデモ隊を排除し、その際建設反対派メンバー数人を逮捕した旨報道。

Ⅱ.経済
3月1日
*インド首相府は、省庁間で統一されていなかったインフラの定義を統一するため、「インフラの小分類に関する調整リスト」を発表。
3月3日
*ヒンドゥー紙は、インド・イラン間取引をルピーで決済することで両国が合意した旨報道。
3月6日
*電気通信規制庁(TRAI)は、昨年10月に通信IT省通信局(DoT)が発表した全国テレコム政策2011案に関し、掲載項目の追加、修正及び整理分類などを行った全国テレコム政策2012案をDoTに提案。
3月9日
*インド準備銀行は、預金準備率を0.75%引き下げ、現行の5.5%から4.75%とすることを決定(10日から実施)。本年1月24日に約2年9ヶ月ぶりに預金準備率を0.5%引き下げ金融緩和に踏み切ったのに続く措置。
*タミル・ナードゥ(TN)州政府は、深刻な電力危機を解消するため、1,000メガワット分の送電網をTN州に設置するようジャヤラリータ州首相がシン首相に対し書簡で要請した旨発表。
3月10日
*フィナンシャル・エクスプレス紙は、2012年2月のインドの輸出は前年同期比4.3%増と過去3ヶ月で最低の伸びとなり、インド輸出業者協会は、インドの輸出の35%を占める米国及び欧州市場の減速により輸出が影響を受けたと述べた旨報道。
3月15日
*ヒンドゥー紙は、補欠選挙キャンペーンに出席したジャヤラリータ州首相が、現在建設中の火力発電所の完成により、2012年6月までに1,950メガワット、2012年10月までには更に600メガワットの追加電力供給が得られると見込んでいる旨発言。
*インド準備銀行は、政策決定会合を開催し、預金準備率と政策金利を共に現状維持とすることを決定。
*ムカジー財務大臣は、一般予算発表に先立ち、国会に「エコノミック・サーベイ2011-12年度」を提示。その中で、2011年度の成長率は6.9%成長が見込まれているが、2012年度及び2013年度の経済成長見込みはそれぞれ7.6%、8.6%である旨発表。
3月16日
*ムカジー財務大臣は、2012年度予算案を国会に提出。
3月19日
*インド商工省は、昨年4月から本年1月までの対インド海外直接投資(FDI)統計を発表。FDI総額は262億ドルで昨年度同期の171億ドルから53%増加。

Ⅲ.外交
3月1日
*インディアン・エクスプレス紙は、中央アジアへの継ぎ目のない連結性を確保するため、イランからトルクメニスタン及びカザフスタン経由でロシアへと至る「国際南北回廊」計画の始動においてリーダーシップを発揮している旨報道。
*インド外務省は、年次外相会談メカニズムの一環として、クリシュナ外相と楊潔チ外相との間でデリーにて印中外相会談が行われた旨発表。
3月6日
*インド外務省は、3月5日~6日にかけて、北京で「印中国境問題の協議と調整のための作業メカニズム」第1回会合が開催された旨発表。
3月15日
*ニュー・インディアン・エクスプレス紙は、現在中国が総領事館新設許可願いをインド政府に新設しているところ、現在インド側は両国の総領事館の数を同一にするとの相互主義などの要素を考慮して検討中である旨報道。
3月25日
*ソウルを訪問中のシン首相が李韓国大統領と首脳会談を実施。
3月29日
*第4回BRICS首脳会合がデリーで開催される。

Ⅳ.日印関係
3月27日
*核セキュリティ・サミット出席のため韓国を訪問中の野田総理大臣とシン首相が短時間の懇談を実施。