Ⅰ. 内政
1月7~8日、18日
*8日及び9日付のヒンドゥー紙他は、7日、ジャールカンド解放戦線(JMM)がジャールカンド州連立政権からの離脱を表明、これを受け、翌8日、インド人民党に所属するムンダ州首相が辞任したことを伝えている。18日には、ムカジー大統領が憲法第365条第1項に基づいて大統領統治を宣言した。
1月9日
*9日付タイムス・オブ・インディア紙は、国会議員が犯罪に問われた場合、ファースト・トラック方式による迅速な裁判が適用されるべきだとのカマル・ナート議会担当大臣の発言について与野党の議員が反対していることを伝えている。迅速な裁判は、市民グループが求めているものであるが、与野党議員の反応は、市民社会と政府との間の溝を更に広げることになりそうだと報じている。
1月11日
*11日、インド選挙管理委員会は、東北インドのナガランド州、メガーラヤ州及びトリプラ州の州議会選挙日程を発表。投票日についてはナガランド州及びメガーラヤ州について2月23日、トリプラ州は2月14日を予定しており、開票日は3州とも2月28日となっている。
1月19日
*20日付ヒンドゥスタン・タイムス紙他は、19日からジャイプル(ラジャスタン州都)において開催されていたコングレス党大会において、ラフル・ガンディー幹事長が副総裁に選出されたことを伝えている。副総裁への就任は、次期総選挙において、ガンディー氏が首相候補となることを意味すること、また、同党は、これまで焦点を当てていた地方や貧困層等の社会的弱者に加え、若い世代や中間所得者層等にも焦点を当てていくことになるとの見方が報じられている。20日、同副総裁は45分間に亘る演説において、党の候補者の選出方法や新たなリーダーの育成等について、段階的に変更していきたいとして、抱負を語った。
1月20日
*21日付ヒンドゥスタン・タイムス紙は、ウッタル・プラデーシュ州の動物園において、野良犬の一団が31頭のブラックバック(注; 偶蹄類に属する動物で、インド、ネパール、パキスタンに生息)を攻撃し、全頭を死亡させたとして、同州首相が園長に処分を下したことを報じている。この動物園では、昨年の雨により壊れた柵が放置され、鉄条網が仮の柵として設置されていたが、野良犬の一団は鉄条網を抜けて進入した。
1月21日
*21日付のヒンドゥスタン・タイムス紙は、カリヤン・シン元ウッタル・プラデーシュ州首相の人民革命党がインド人民党と合併する見込みである旨報じている。
1月22日
*22日付のヒンドゥー紙他は、デリー高裁が、オーム・プラカーシュ・チョウタラ元ハリヤナ州首相及び息子のアジャイ・チョウタラ同州議会議員に対し、教職員の雇用に不正があったとして、10年の懲役を言い渡した旨報じている。インドにおいては、2年以上の禁固刑が確定した場合、刑の確定から釈放後10年間まで公職に就くことが禁じられており、両者は今後16年間選挙に参加することができない(3ヶ月以内に控訴する場合には州議会議員の地位は確保可能)。
1月23日
*インド人民党(BJP)発表によれば、同党総裁選が実施され、前総裁のラージナート・シン下院議院が満場一致で総裁に選出された。任期は2013~15年。
1月26日
*26日付ヒンドゥー紙は、共和国記念日である26日、インド政府が功績者に対する勲章を授与したことを報じている。本年勲章を受賞した者は合計108名。
1月27日
*28日付ヒンドゥー紙は、インド人民党(BJP)のラージナート・シン総裁及びモディ・グジャラート州首相が2時間に亘る面会を行い、2014年の下院選挙について意見を交わした旨報じている。同紙によれば、総裁就任後のシン氏は、メディアから、モディ州首相がBJPの首相候補となるか否かについての質問攻めにあっており、これまでのところ、首相候補については、適当なタイミングで決定されるだろうとの模範解答を繰り返しているが、総選挙に先立ってモディ州首相は何らかの党の役職に就任するのではないかとの見方が大半であるとのこと。
1月28日
*29日付ヒンドゥー紙(チェンナイ版)は、28日、31日に開所式を予定している新チェンナイ空港国内線ターミナルの名称の変更(国民会議派の元総裁の名前でもある「カマラージ」から「MGラーマチャンドラン」への変更)に反対するデモが行われたことを報じている。
1月29日
*30日付ヒンドゥー紙は、ダージリンでの行事に参加したママタ・バナジー西ベンガル州首相が、行事に参加した人々がダージリン地域の西ベンガルからの分離を訴えたのに対し、政府の行事において政治的な発言は控えるべきだと発言。これについて、同席していたグルン・ゴルカ人民解放戦線(JJM)の総裁は、同州首相は、ダージリンは西ベンガルの一部であると執拗に発言する必要はなく、政治的な発言をしたのは同州首相ではないかと発言したことを報じている。
Ⅱ. 経済
1月9日
*10日付ヒンドゥー紙他は、バンサル鉄道大臣が、1月22日から鉄道運賃を全面的に値上げすることを発表したことを報じている。鉄道運賃の値上げは10年ぶり。バンサル鉄道大臣は、今回の値上げにより、インド国鉄の収入が年間660億ルピー増加する見込みであること、鉄道の安全対策やサービスの向上のためにも今回の値上げ措置についての国民の理解を求めた。インド国鉄は、国鉄の運営のみならず、貨物専用鉄道建設等の新規プロジェクトのために資金を必要としているとのことである。
1月10日
*11日付ヒンドゥー紙他は、鉄道運賃の値上げについて、連立与党政党であるドラビダ進歩連盟(DMK)のほか野党インド人民党(BJP)が反対している旨報じている。
1月11日
*11日、インド商工省は、2012年12月の貿易額(暫定値)を発表した。同省プレスリリースによれば、輸出は8ヶ月連続で前年同期比減となり、貿易赤字は引き続き拡大傾向にある。12日付のフィナンシャル・エキスプレス紙によれば、ラオ商務次官は、輸出の減少傾向はやや収まりつつあり、1月1日より輸出刺激策を実施しており、本年1月から3月の輸出は一層改善されるだろうとの見込みを示した。
1月18日
*18日付のタイムス・オブ・インディア紙は、現代自動車インディアは、これまで韓国人が就任していた(重要事項についての決定権を有する)役職について、今後1年の間に、インド人の起用を進めることを明らかにしたことを報じている。同社は、部長クラスのインド人は現在89%であるが、2014年までにこれを100%にしたいとしている。また、4つの販売区域を5地域に再編したことに加え、各売り上げ地域のトップの役職も韓国人に代わりインド人を起用したとのことである。
*18日付のヒンドゥスタン・タイムス紙によれば、エア・インディア社は、米連邦航空局(FAA)によるボーイング787機(ドリームライナー)の運行停止命令を受けて、同社が所有する6機のドリームライナーの運行を停止した。ドリームライナーは同社の経営再建の要でもあったことから、同社にとって痛手となる見込みとのことである。
1月20日
*21日付のタイムス・オブ・インディア紙(コルカタ版)は、20日、ムカジー大統領等出席を得、コルカタ空港新統合ターミナルビルの運用開始式典が行われたことを報じている。現ターミナルから新ターミナルへの移行は、国際線より順次行われる予定であり、3月末には新ターミナルの全面的運用が可能となるとの見通し。
1月21日
*22日付のヒンドゥスタン・タイムス紙によれば、外国投資促進委員会(FIPB)は、21日、スウェーデンのIKEA社による1,050億ルピー規模の投資を許可したことを伝えている。IKEAは、インド全土にカフェテリアを併設した店舗を展開する予定。シャルマ商工大臣は、「この決定は前向きな動き。インド政府は、雇用を創設し、技術を付与するような外国投資を後押しする」旨コメントした。本件投資計画は閣議での承認を得る必要があるとのことである。
*21日付のヒンドゥスタン・タイムス紙は、インドでの売り上げと市場シェアの減少を懸念したスズキ自動車の鈴木修会長が、25日に予定されているマルチ・スズキ社の取締役会に出席するため、1日のインド訪問を予定している旨報じている。鈴木会長による同社の取締役会出席は5年ぶり。2012年度第2四半期の同社の市場シェアは37%(第1四半期は44.06%)、売り上げは約23億ルピー(第1四半期は約42億ルピー)に落ち込んでいる。
1月28日
*29日付のヒンドゥー紙は、ウッタル・プラデーシュ州アーグラで行われたインド産業連盟(CII)主催のグローバル・パートナーシップサミット2013年に参加したアキレシュ・ヤダブ同州首相が、アーグラ及びクシナガルの空港、及び官民資金連携(PPP)による2,300億ルピー規模の高速道路整備を含むインフラ整備を計画していることを発表した旨報じている。
1月29日
*29日、インド準備銀行(RBI)は、金融政策会合を開催し、レポレートを現在の8.0%から0.25%引き下げ7.75%とすることを決定。レポレートの利下げは昨年4月以来約9ヶ月ぶりとなる。また、預金準備率も0.25%引き下げ4.0%となった(2月9日から)。RBIは、今回の金利引き下げの理由を、インフレリスクが緩和されたことに伴い成長のための適切な環境を整えること、インフレの統制及び流動成長性としている。
1月30日
*31日付けヒンドゥー紙(チェンナイ版)は、インドL&T社によるチェンナイ近郊のカトゥパリ港の開港式が実施されたことを報じている。
Ⅲ. 外交
1月8日
*9~10日付ヒンドゥー紙他は、8日、カシミール州プーンチのクリシュナ・ガティ・セクターにおいて、パキスタン兵が管理ライン(LoC)を500~600メートル越境し、インド兵2名を殺害した旨報じている。殺害された2名の兵士のうち、1名は首が切断されていた。パキスタン兵は、もう1名の兵士の首を切断しようとしているところに、インド軍の援軍が到着、30分間の銃撃戦の後、インド兵の武器を奪い逃走。2名の遺体には、首の他、胸や大腿部に切断の後があった。
1月22日
*21日、インド外務省は、インドを訪問中のカー豪外相とクルシード外相との間での外相会談後に行われた共同記者会見のトランスクリプトを発出。両国は、3月に民生用原子力協力協定に関する交渉をデリーにおいて開始することを合意。
*22日、インド外務省は、インドを訪問中のピーリス外相とクルシード外相との間で開催されたインド・スリランカ第8回合同委員会に関する共同プレス声明及び合意文書のリストをホームページにおいて公表。23日付のヒンドゥー紙は、両国の境界の海域にある海外企業への石油ブロックの割当てに際し、インド政府は、スリランカ政府に対して地域のセンシティビティに配慮するよう求めたと報じている。報道によれば、本件については、昨年インドが国連人権理事会において反スリランカ票を投じたために進展していなかったが、今回は、インドはスリランカから前向きな回答を得られたとのことである。
1月26日
*26日付のタイムス・オブ・インディア紙は、2月6日からの米国による対イラン制裁により、インドのイラン原油輸入への影響、インドによるイランのチャバハール港開発計画への影響について報じている。
Ⅳ. 日印関係
1月29日
*30日付タイムス・オブ・インディア紙は、29日、デリーにおいて、第1回日インド海洋に関する対話が開催されたことを報じている。同報道によれば、本件対話は、昨年4月の外相会談で合意されたもので、インドは、日本との対話の設立を決定する一ヶ月前に中国と海洋に関する対話を行うことを決定しているが、中国に先立って日本との対話を実施したことは、インド政府にとっての安全保障の優先順位を表すものであるとのこと。
1月7~8日、18日
*8日及び9日付のヒンドゥー紙他は、7日、ジャールカンド解放戦線(JMM)がジャールカンド州連立政権からの離脱を表明、これを受け、翌8日、インド人民党に所属するムンダ州首相が辞任したことを伝えている。18日には、ムカジー大統領が憲法第365条第1項に基づいて大統領統治を宣言した。
1月9日
*9日付タイムス・オブ・インディア紙は、国会議員が犯罪に問われた場合、ファースト・トラック方式による迅速な裁判が適用されるべきだとのカマル・ナート議会担当大臣の発言について与野党の議員が反対していることを伝えている。迅速な裁判は、市民グループが求めているものであるが、与野党議員の反応は、市民社会と政府との間の溝を更に広げることになりそうだと報じている。
1月11日
*11日、インド選挙管理委員会は、東北インドのナガランド州、メガーラヤ州及びトリプラ州の州議会選挙日程を発表。投票日についてはナガランド州及びメガーラヤ州について2月23日、トリプラ州は2月14日を予定しており、開票日は3州とも2月28日となっている。
1月19日
*20日付ヒンドゥスタン・タイムス紙他は、19日からジャイプル(ラジャスタン州都)において開催されていたコングレス党大会において、ラフル・ガンディー幹事長が副総裁に選出されたことを伝えている。副総裁への就任は、次期総選挙において、ガンディー氏が首相候補となることを意味すること、また、同党は、これまで焦点を当てていた地方や貧困層等の社会的弱者に加え、若い世代や中間所得者層等にも焦点を当てていくことになるとの見方が報じられている。20日、同副総裁は45分間に亘る演説において、党の候補者の選出方法や新たなリーダーの育成等について、段階的に変更していきたいとして、抱負を語った。
1月20日
*21日付ヒンドゥスタン・タイムス紙は、ウッタル・プラデーシュ州の動物園において、野良犬の一団が31頭のブラックバック(注; 偶蹄類に属する動物で、インド、ネパール、パキスタンに生息)を攻撃し、全頭を死亡させたとして、同州首相が園長に処分を下したことを報じている。この動物園では、昨年の雨により壊れた柵が放置され、鉄条網が仮の柵として設置されていたが、野良犬の一団は鉄条網を抜けて進入した。
1月21日
*21日付のヒンドゥスタン・タイムス紙は、カリヤン・シン元ウッタル・プラデーシュ州首相の人民革命党がインド人民党と合併する見込みである旨報じている。
1月22日
*22日付のヒンドゥー紙他は、デリー高裁が、オーム・プラカーシュ・チョウタラ元ハリヤナ州首相及び息子のアジャイ・チョウタラ同州議会議員に対し、教職員の雇用に不正があったとして、10年の懲役を言い渡した旨報じている。インドにおいては、2年以上の禁固刑が確定した場合、刑の確定から釈放後10年間まで公職に就くことが禁じられており、両者は今後16年間選挙に参加することができない(3ヶ月以内に控訴する場合には州議会議員の地位は確保可能)。
1月23日
*インド人民党(BJP)発表によれば、同党総裁選が実施され、前総裁のラージナート・シン下院議院が満場一致で総裁に選出された。任期は2013~15年。
1月26日
*26日付ヒンドゥー紙は、共和国記念日である26日、インド政府が功績者に対する勲章を授与したことを報じている。本年勲章を受賞した者は合計108名。
1月27日
*28日付ヒンドゥー紙は、インド人民党(BJP)のラージナート・シン総裁及びモディ・グジャラート州首相が2時間に亘る面会を行い、2014年の下院選挙について意見を交わした旨報じている。同紙によれば、総裁就任後のシン氏は、メディアから、モディ州首相がBJPの首相候補となるか否かについての質問攻めにあっており、これまでのところ、首相候補については、適当なタイミングで決定されるだろうとの模範解答を繰り返しているが、総選挙に先立ってモディ州首相は何らかの党の役職に就任するのではないかとの見方が大半であるとのこと。
1月28日
*29日付ヒンドゥー紙(チェンナイ版)は、28日、31日に開所式を予定している新チェンナイ空港国内線ターミナルの名称の変更(国民会議派の元総裁の名前でもある「カマラージ」から「MGラーマチャンドラン」への変更)に反対するデモが行われたことを報じている。
1月29日
*30日付ヒンドゥー紙は、ダージリンでの行事に参加したママタ・バナジー西ベンガル州首相が、行事に参加した人々がダージリン地域の西ベンガルからの分離を訴えたのに対し、政府の行事において政治的な発言は控えるべきだと発言。これについて、同席していたグルン・ゴルカ人民解放戦線(JJM)の総裁は、同州首相は、ダージリンは西ベンガルの一部であると執拗に発言する必要はなく、政治的な発言をしたのは同州首相ではないかと発言したことを報じている。
Ⅱ. 経済
1月9日
*10日付ヒンドゥー紙他は、バンサル鉄道大臣が、1月22日から鉄道運賃を全面的に値上げすることを発表したことを報じている。鉄道運賃の値上げは10年ぶり。バンサル鉄道大臣は、今回の値上げにより、インド国鉄の収入が年間660億ルピー増加する見込みであること、鉄道の安全対策やサービスの向上のためにも今回の値上げ措置についての国民の理解を求めた。インド国鉄は、国鉄の運営のみならず、貨物専用鉄道建設等の新規プロジェクトのために資金を必要としているとのことである。
1月10日
*11日付ヒンドゥー紙他は、鉄道運賃の値上げについて、連立与党政党であるドラビダ進歩連盟(DMK)のほか野党インド人民党(BJP)が反対している旨報じている。
1月11日
*11日、インド商工省は、2012年12月の貿易額(暫定値)を発表した。同省プレスリリースによれば、輸出は8ヶ月連続で前年同期比減となり、貿易赤字は引き続き拡大傾向にある。12日付のフィナンシャル・エキスプレス紙によれば、ラオ商務次官は、輸出の減少傾向はやや収まりつつあり、1月1日より輸出刺激策を実施しており、本年1月から3月の輸出は一層改善されるだろうとの見込みを示した。
1月18日
*18日付のタイムス・オブ・インディア紙は、現代自動車インディアは、これまで韓国人が就任していた(重要事項についての決定権を有する)役職について、今後1年の間に、インド人の起用を進めることを明らかにしたことを報じている。同社は、部長クラスのインド人は現在89%であるが、2014年までにこれを100%にしたいとしている。また、4つの販売区域を5地域に再編したことに加え、各売り上げ地域のトップの役職も韓国人に代わりインド人を起用したとのことである。
*18日付のヒンドゥスタン・タイムス紙によれば、エア・インディア社は、米連邦航空局(FAA)によるボーイング787機(ドリームライナー)の運行停止命令を受けて、同社が所有する6機のドリームライナーの運行を停止した。ドリームライナーは同社の経営再建の要でもあったことから、同社にとって痛手となる見込みとのことである。
1月20日
*21日付のタイムス・オブ・インディア紙(コルカタ版)は、20日、ムカジー大統領等出席を得、コルカタ空港新統合ターミナルビルの運用開始式典が行われたことを報じている。現ターミナルから新ターミナルへの移行は、国際線より順次行われる予定であり、3月末には新ターミナルの全面的運用が可能となるとの見通し。
1月21日
*22日付のヒンドゥスタン・タイムス紙によれば、外国投資促進委員会(FIPB)は、21日、スウェーデンのIKEA社による1,050億ルピー規模の投資を許可したことを伝えている。IKEAは、インド全土にカフェテリアを併設した店舗を展開する予定。シャルマ商工大臣は、「この決定は前向きな動き。インド政府は、雇用を創設し、技術を付与するような外国投資を後押しする」旨コメントした。本件投資計画は閣議での承認を得る必要があるとのことである。
*21日付のヒンドゥスタン・タイムス紙は、インドでの売り上げと市場シェアの減少を懸念したスズキ自動車の鈴木修会長が、25日に予定されているマルチ・スズキ社の取締役会に出席するため、1日のインド訪問を予定している旨報じている。鈴木会長による同社の取締役会出席は5年ぶり。2012年度第2四半期の同社の市場シェアは37%(第1四半期は44.06%)、売り上げは約23億ルピー(第1四半期は約42億ルピー)に落ち込んでいる。
1月28日
*29日付のヒンドゥー紙は、ウッタル・プラデーシュ州アーグラで行われたインド産業連盟(CII)主催のグローバル・パートナーシップサミット2013年に参加したアキレシュ・ヤダブ同州首相が、アーグラ及びクシナガルの空港、及び官民資金連携(PPP)による2,300億ルピー規模の高速道路整備を含むインフラ整備を計画していることを発表した旨報じている。
1月29日
*29日、インド準備銀行(RBI)は、金融政策会合を開催し、レポレートを現在の8.0%から0.25%引き下げ7.75%とすることを決定。レポレートの利下げは昨年4月以来約9ヶ月ぶりとなる。また、預金準備率も0.25%引き下げ4.0%となった(2月9日から)。RBIは、今回の金利引き下げの理由を、インフレリスクが緩和されたことに伴い成長のための適切な環境を整えること、インフレの統制及び流動成長性としている。
1月30日
*31日付けヒンドゥー紙(チェンナイ版)は、インドL&T社によるチェンナイ近郊のカトゥパリ港の開港式が実施されたことを報じている。
Ⅲ. 外交
1月8日
*9~10日付ヒンドゥー紙他は、8日、カシミール州プーンチのクリシュナ・ガティ・セクターにおいて、パキスタン兵が管理ライン(LoC)を500~600メートル越境し、インド兵2名を殺害した旨報じている。殺害された2名の兵士のうち、1名は首が切断されていた。パキスタン兵は、もう1名の兵士の首を切断しようとしているところに、インド軍の援軍が到着、30分間の銃撃戦の後、インド兵の武器を奪い逃走。2名の遺体には、首の他、胸や大腿部に切断の後があった。
1月22日
*21日、インド外務省は、インドを訪問中のカー豪外相とクルシード外相との間での外相会談後に行われた共同記者会見のトランスクリプトを発出。両国は、3月に民生用原子力協力協定に関する交渉をデリーにおいて開始することを合意。
*22日、インド外務省は、インドを訪問中のピーリス外相とクルシード外相との間で開催されたインド・スリランカ第8回合同委員会に関する共同プレス声明及び合意文書のリストをホームページにおいて公表。23日付のヒンドゥー紙は、両国の境界の海域にある海外企業への石油ブロックの割当てに際し、インド政府は、スリランカ政府に対して地域のセンシティビティに配慮するよう求めたと報じている。報道によれば、本件については、昨年インドが国連人権理事会において反スリランカ票を投じたために進展していなかったが、今回は、インドはスリランカから前向きな回答を得られたとのことである。
1月26日
*26日付のタイムス・オブ・インディア紙は、2月6日からの米国による対イラン制裁により、インドのイラン原油輸入への影響、インドによるイランのチャバハール港開発計画への影響について報じている。
Ⅳ. 日印関係
1月29日
*30日付タイムス・オブ・インディア紙は、29日、デリーにおいて、第1回日インド海洋に関する対話が開催されたことを報じている。同報道によれば、本件対話は、昨年4月の外相会談で合意されたもので、インドは、日本との対話の設立を決定する一ヶ月前に中国と海洋に関する対話を行うことを決定しているが、中国に先立って日本との対話を実施したことは、インド政府にとっての安全保障の優先順位を表すものであるとのこと。