Ⅰ. 内政
5月16~17日
*インド下院総選挙は、4月7日~5月12日にかけて投票が行われ、16日、一斉に開票された。17日午後、選挙管理委員会が全543議席の開票結果を発表。各党の獲得議席は以下のとおり(括弧内は現有議席からの増減)。
◎国民民主連合(NDA)陣営 336
インド人民党(BJP) 282(+170)
シヴ・セナ(SS) 18( +8)
テルグ・デサム(TDP) 16( +10)
人民の力党(LJP) 6( +6)
シロマニ・アカリ・ダル(SAD) 4( ±0)
民族ローク・サマタ党(RLSP) 3( +3)
アプナ・ダル(AD) 2( +2)
全インドNRコングレス(AINRC) 1( +1)
国民人民党(NPP) 1( +1)
人民労働党(PMK) 1( +1)
ナガランド人民戦線(NPF) 1( +1)
SWABHIMANI PAKSHA(SWP) 1( ±0)
◎統一進歩連合(UPA)陣営 59
コングレス党 44(-155)
民族主義会議派(NCP) 6( -2)
民族ローク・ダル(RLD) 0( -5)
JK民族協議会(JKNC) 0( -3)
民族ジャナタ・ダル(RJD) 4( +1)
インド統一ムスリム連盟(IUML) 2( ±0)
ジャールカンド解放戦線(JMM) 2( ±0)
ケララ会議派(KM) 1( ±0)
◎その他政党 148
全印アンナ・ドラヴィダ進歩連盟 37( +28)
(AIADMK)
全印草の根会議派(AITC) 34( +15)
ビジュ・ジャナタ・ダル(BJD) 20( +6)
テランガナ民族会議(TRS) 11( +9)
YSRコングレス党 9( +7)
インド共産党マルクス主義派(CPI(M)) 9( -7)
社会主義党(SP) 5( -16)
庶民党(AAP) 4( +4)
JK人民民主党(PDP) 3( +3)
全印統一民主戦線(AIUDF) 3( +2)
ジャナタ・ダル統一派(JDU) 2( -17)
ジャナタ・ダル世俗派(JDS) 2( +1)
インド民族ローク・ダル(INLD) 2( +2)
インド共産党(CPI) 1( -3)
シッキム民主戦線 1( ±0)
全印ムスリム評議会(AIMIM) 1( ±0)
革命社会党(RSP) 1( -1)
無所属 3
筆者注: NDAとUPAの所属政党の内訳は、筆者が報道に基づき纏めたもの。なお、大衆社会党(BSP)(前回21議席)、ドラヴィダ進歩連盟(DMK)(前回18議席)については、1議席も確保できなかったため記載無し。
5月17日
*大統領官邸発表によれば、17日、シン首相は、ムカジー大統領に対し、内閣の辞表を提出した。辞表提出に先立ち、シン首相は、最後の閣議を行うとともに、国民に向けてテレビを通じて演説を行った。
5月18~20日
*大統領官邸発表によれば、18日、選挙管理委員会委員長は、ムカジー大統領に面会し、当選した下院議員の名簿を提出。
*大統領官邸発表によれば、20日、ムカジー大統領は、モディ前グジャラート州首相をインドの首相に任命するとともに、モディに対して、その他の大臣の任命を大統領に助言するよう求めた。
5月20日
*報道によれば、20日、クマール・ビハール州首相の辞任を受け、マンジ氏が州首相に就任した。クマール前州政権の閣僚全員が留任した他、2名が新たに閣僚に就任した。
5月21日
*報道によれば、オディシャ州議会選挙結果を受け、21日、パトナイクBJD(ビジュ・ジャナタ・ダル)党首は、4期連続で州首相に就任し、パトナイク州政権が正式に発足した。
5月22日
*報道によれば、22日、モディ州首相の後任のグジャラート州首相として、アーナンディベン・パテル氏(前グジャラート州歳入・都市開発大臣)が就任した。
5月26~27日
*26日、モディ・インド人民党(BJP)首相候補が大統領官邸において首相就任宣誓を行い、正式に首相に就任。ムカジー大統領は、モディ首相の助言に基づいて、閣内相23名、閣外相22名を閣僚に任命し、モディ新政権が発足した。
*27日、インド大統領官邸は、モディ・インド新内閣の閣僚名簿(閣内相23名と閣外相22名)を発表。ラージナート・シンBJP総裁が内相に、スシュマ・スワラージ下院野党議員団長が、外相兼海外居住インド人相に就任。
Ⅱ. 経済
5月2日
*2日、インド準備銀行は、金融安定・開発評議会(FSDC)の下に設置される作業部会がとりまとめた金融機関の破綻処理枠組みに関する報告書を公表した。同報告書は、包括的な金融破綻処理当局の創設を提唱しており、インドの金融機関の破綻処理制度を国際合意に基づく水準まで引き上げるとともに、インド経済の安定に資する制度整備を目指している。
Ⅲ. 外交
5月16日、17日
*16日付及び17日付ヒンドゥ紙他は、各国首脳が、以下のとおり、モディBJP首相候補に対して祝辞を述べたことを報じている。
・オバマ大統領は電話において、モディ候補に勝利を述べ、印米戦略的パートナーシップと世界の経済状況について協議した。オバマ大統領は、モディ候補に対し、世界最大の民主主義国は選挙民の意 思を明確に示した、モディ候補のリーダーシップの下でインドが世界の舞台において重要な役割を果たすことを望む旨述べた。
・イギリスのキャメロン首相は、電話でモディ候補に総選挙での勝利について祝辞を述べ、英首相府は公式ツイッターに「インド総選挙でのモディ氏の勝利に祝意を表する。英印関係を最大限に活かすために協力したい。」と掲載した。
・オーストラリアのアボット首相は、自身のツイッターにおいて、モディ氏と話し、モディ氏の成功について祝意を表明したこと、及び、印豪関係を強化することに対する期待を述べた。
・パキスタンのシャリフ首相は、モディ候補に電話し、BJPの勝利に祝辞を述べ、パキスタンに招待した。
・スリランカのラージャパクサ大統領は、モディ候補に電話し、総選挙での勝利に祝意を表明し、スリランカに招待した。
5月21日
*21日付タイムズ・オブ・インディア(TOI)紙他によれば、19日、モディ次期首相は、16日のアメリカのオバマ大統領からの電話に関し、自身のツイッターにおいて、印米の戦略的パートナーシップの強化について話したと述べた。
Ⅳ. 日印関係
5月19日
*我が国外務省発表によれば、19日、安倍総理は、モディ・インド首相候補(19日当時)と電話会談を行い、安倍総理から、インド人民党(BJP)の大勝利に祝意を表し、日・インド関係は「最も可能性を秘めた二国間関係」であるとし、緊密に協力し関係を一層発展させていきたい旨述べ、訪日の招待を行った。モディ首相候補からは、日本はインドの発展に多大なる貢献を行ってきたとし、今後、日・インド関係の更なる発展のために協力していきたい、訪日招待に感謝する、お目にかかるのを心待ちにしていると述べた。
5月16~17日
*インド下院総選挙は、4月7日~5月12日にかけて投票が行われ、16日、一斉に開票された。17日午後、選挙管理委員会が全543議席の開票結果を発表。各党の獲得議席は以下のとおり(括弧内は現有議席からの増減)。
◎国民民主連合(NDA)陣営 336
インド人民党(BJP) 282(+170)
シヴ・セナ(SS) 18( +8)
テルグ・デサム(TDP) 16( +10)
人民の力党(LJP) 6( +6)
シロマニ・アカリ・ダル(SAD) 4( ±0)
民族ローク・サマタ党(RLSP) 3( +3)
アプナ・ダル(AD) 2( +2)
全インドNRコングレス(AINRC) 1( +1)
国民人民党(NPP) 1( +1)
人民労働党(PMK) 1( +1)
ナガランド人民戦線(NPF) 1( +1)
SWABHIMANI PAKSHA(SWP) 1( ±0)
◎統一進歩連合(UPA)陣営 59
コングレス党 44(-155)
民族主義会議派(NCP) 6( -2)
民族ローク・ダル(RLD) 0( -5)
JK民族協議会(JKNC) 0( -3)
民族ジャナタ・ダル(RJD) 4( +1)
インド統一ムスリム連盟(IUML) 2( ±0)
ジャールカンド解放戦線(JMM) 2( ±0)
ケララ会議派(KM) 1( ±0)
◎その他政党 148
全印アンナ・ドラヴィダ進歩連盟 37( +28)
(AIADMK)
全印草の根会議派(AITC) 34( +15)
ビジュ・ジャナタ・ダル(BJD) 20( +6)
テランガナ民族会議(TRS) 11( +9)
YSRコングレス党 9( +7)
インド共産党マルクス主義派(CPI(M)) 9( -7)
社会主義党(SP) 5( -16)
庶民党(AAP) 4( +4)
JK人民民主党(PDP) 3( +3)
全印統一民主戦線(AIUDF) 3( +2)
ジャナタ・ダル統一派(JDU) 2( -17)
ジャナタ・ダル世俗派(JDS) 2( +1)
インド民族ローク・ダル(INLD) 2( +2)
インド共産党(CPI) 1( -3)
シッキム民主戦線 1( ±0)
全印ムスリム評議会(AIMIM) 1( ±0)
革命社会党(RSP) 1( -1)
無所属 3
筆者注: NDAとUPAの所属政党の内訳は、筆者が報道に基づき纏めたもの。なお、大衆社会党(BSP)(前回21議席)、ドラヴィダ進歩連盟(DMK)(前回18議席)については、1議席も確保できなかったため記載無し。
5月17日
*大統領官邸発表によれば、17日、シン首相は、ムカジー大統領に対し、内閣の辞表を提出した。辞表提出に先立ち、シン首相は、最後の閣議を行うとともに、国民に向けてテレビを通じて演説を行った。
5月18~20日
*大統領官邸発表によれば、18日、選挙管理委員会委員長は、ムカジー大統領に面会し、当選した下院議員の名簿を提出。
*大統領官邸発表によれば、20日、ムカジー大統領は、モディ前グジャラート州首相をインドの首相に任命するとともに、モディに対して、その他の大臣の任命を大統領に助言するよう求めた。
5月20日
*報道によれば、20日、クマール・ビハール州首相の辞任を受け、マンジ氏が州首相に就任した。クマール前州政権の閣僚全員が留任した他、2名が新たに閣僚に就任した。
5月21日
*報道によれば、オディシャ州議会選挙結果を受け、21日、パトナイクBJD(ビジュ・ジャナタ・ダル)党首は、4期連続で州首相に就任し、パトナイク州政権が正式に発足した。
5月22日
*報道によれば、22日、モディ州首相の後任のグジャラート州首相として、アーナンディベン・パテル氏(前グジャラート州歳入・都市開発大臣)が就任した。
5月26~27日
*26日、モディ・インド人民党(BJP)首相候補が大統領官邸において首相就任宣誓を行い、正式に首相に就任。ムカジー大統領は、モディ首相の助言に基づいて、閣内相23名、閣外相22名を閣僚に任命し、モディ新政権が発足した。
*27日、インド大統領官邸は、モディ・インド新内閣の閣僚名簿(閣内相23名と閣外相22名)を発表。ラージナート・シンBJP総裁が内相に、スシュマ・スワラージ下院野党議員団長が、外相兼海外居住インド人相に就任。
Ⅱ. 経済
5月2日
*2日、インド準備銀行は、金融安定・開発評議会(FSDC)の下に設置される作業部会がとりまとめた金融機関の破綻処理枠組みに関する報告書を公表した。同報告書は、包括的な金融破綻処理当局の創設を提唱しており、インドの金融機関の破綻処理制度を国際合意に基づく水準まで引き上げるとともに、インド経済の安定に資する制度整備を目指している。
Ⅲ. 外交
5月16日、17日
*16日付及び17日付ヒンドゥ紙他は、各国首脳が、以下のとおり、モディBJP首相候補に対して祝辞を述べたことを報じている。
・オバマ大統領は電話において、モディ候補に勝利を述べ、印米戦略的パートナーシップと世界の経済状況について協議した。オバマ大統領は、モディ候補に対し、世界最大の民主主義国は選挙民の意 思を明確に示した、モディ候補のリーダーシップの下でインドが世界の舞台において重要な役割を果たすことを望む旨述べた。
・イギリスのキャメロン首相は、電話でモディ候補に総選挙での勝利について祝辞を述べ、英首相府は公式ツイッターに「インド総選挙でのモディ氏の勝利に祝意を表する。英印関係を最大限に活かすために協力したい。」と掲載した。
・オーストラリアのアボット首相は、自身のツイッターにおいて、モディ氏と話し、モディ氏の成功について祝意を表明したこと、及び、印豪関係を強化することに対する期待を述べた。
・パキスタンのシャリフ首相は、モディ候補に電話し、BJPの勝利に祝辞を述べ、パキスタンに招待した。
・スリランカのラージャパクサ大統領は、モディ候補に電話し、総選挙での勝利に祝意を表明し、スリランカに招待した。
5月21日
*21日付タイムズ・オブ・インディア(TOI)紙他によれば、19日、モディ次期首相は、16日のアメリカのオバマ大統領からの電話に関し、自身のツイッターにおいて、印米の戦略的パートナーシップの強化について話したと述べた。
Ⅳ. 日印関係
5月19日
*我が国外務省発表によれば、19日、安倍総理は、モディ・インド首相候補(19日当時)と電話会談を行い、安倍総理から、インド人民党(BJP)の大勝利に祝意を表し、日・インド関係は「最も可能性を秘めた二国間関係」であるとし、緊密に協力し関係を一層発展させていきたい旨述べ、訪日の招待を行った。モディ首相候補からは、日本はインドの発展に多大なる貢献を行ってきたとし、今後、日・インド関係の更なる発展のために協力していきたい、訪日招待に感謝する、お目にかかるのを心待ちにしていると述べた。