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菅首相夫妻、シン首相夫妻一行の為に歓迎夕食会を挙行

2010年10月28日掲載


   《夕食会で挨拶する菅総理  写真提供:内閣広報室》

10月25日夜、総理官邸において、菅直人首相夫妻はマンモハン・シン インド首相夫妻一行の為に歓迎会を挙行し、約100人の日印要人が懇談した。
日本側からは、横路孝弘衆議院議長、西岡武夫参議院議長、前原誠司外務大臣、大畠章宏経済産業大臣、仙石由人官房長官、高村正彦元外務大臣、西岡武夫日印友好議連顧問、川端達夫日印友好議連会長代行、ほかの政治家、米倉弘昌日本経団連会長、岡村正日本商工会議所会頭、大橋信夫日印経済委員会委員長、等の財界人、安西祐一郎前慶応大学塾長、等の文化人が出席した。
インド側からは、クリシュナ外務大臣、メノン国家安全保障補佐官、ほか政府代表団、ムケシュ・アンバニ・リライアンスグループ会長、アミタブカント・DMIC(デリー・ムンバイ産業大動脈)総裁、等が出席した。
当協会からは平林博理事長が出席した。
席上、菅首相は、下記1.歓迎挨拶を行い、これに対しマンモハン・シン首相は下記2.答礼挨拶を行い、和気藹々のうちに友好を深め、日印関係の強化を誓い合った。

1.歓迎挨拶  菅内閣総理大臣
 本日は、シン首相御夫妻を2年ぶりこ日本にお迎えし、夕食会を開催できますことを大変光栄に思います。改めまして、今回の御訪日を心より歓迎申し上げます。
 我が国とインドは、紀元前にインドで誕生した仏教が、その後我が国に伝来するなど、長い交流の歴史を有しています。日本に来られた最初のインド人は、752年に奈良の東大寺開眼の導師をつとめた菩提僊那であると言われています。以来、両国は互いに影響を与え合いながら、友好的な関係を育んできました。
 私自身は2002年に民主党訪開削の団長としてインドを訪れ、当時コングレス党の上院政員団長を務めておられたシン首相と初めてお会いしました。デリー、チェンナイ、コルカタ、タージ・マハールのあるアーグラー、そして日本の国会議員初の訪問となったアンダマン・ニコバル諸島などを巡り、言語、宗教、地域等の多様性の中に統一性が息づいている様子を目にすると同時にインドの躍動感、エネルギーに強い感銘を受けました。それから8年、私は飛躍的な発展を続ける世界鏝大の民主主義国家であるインドとその国民に敬意を表したいと思います。
 今日我が国とインドは、アジアの中で長く民主主義を発展さ甘、基本的価値を具有する国家として、互いの良い点を認め合いながら、戦略的グローバル・パートナーとしての関係を強化しています。シン首相とは本年6月のG20トロント・サミットで首相同士という立場で再会いたしましたが、シン首相が「あまねく広がる成長」を掲げ、新興国の先頭に立って、経済成長と社会福祉の両立を追求される姿に改めて感銘を受けました。
 インドは、高い経済成長を続けており、特にインフラ整備などの新しい需要に富んでいます。我が国は、道路・鉄道など、インフラ建設における安全安心の技術と経験、更に最先端の環境・省エネ技術と経験を有しています。この両国の相互補完肢を活かし、我が国としては、官民一体となって、より一層積極的に貢献することで貴国と協力関係を深めたいと思います。先ほどシン首相と私が交渉完了を宣言レました、日インド包括的経済連携協定は、両国の貿易・投資の機会や交流をさらに拡大させることでしょう。貴国との経済関係の目覚ましい発展の象徴としてデリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)が進展していますが、インドの持つ大きな市場、日本の持つ技、そして両国の知恵を融合させることで繁栄と発展を続ける大きな可能性が広がっています。

 改めてシン首相御夫妻の今回の訪日を心から歓迎します。私は、シン首相とともに今後もインドとの関係強化に力を尽くすことをお約束します。両国国民の友好と繁栄、更なる関係発展、そしてシン首相ご夫妻の御健勝を祈念し、皆様と乾杯をしたいと存じます。
 乾杯。

2.答礼挨拶  マンモハン・シン首相閣下
菅直人首相閣下並びに菅伸子夫人 ご臨席の皆様
 2年ぶりに粛清しい貴国に戻ってくることが出来、嬉しく思います。私、妻、そして私の代表団のメンバーに寄せられました、暖かくご丁重なおもてなしに対し菅首相、日本政府並びに国民の皆様に感謝いたします。

閣下
 我々はトロントでの最初の会談以来交流を続けており、印日戦略的グローバル・パートナーシップの基礎強化に向け、菅首相が個人的に深い関心を寄せられていることに心を動かされてきました。印日両国民のより良い未来と強固なパートナーシップに対し首相が示された指導力、コミットメント、展望に敬意を表します。

ご来賓の皆様
 インドと日本の間には歴史的な文明を基とする古い絆があります。印日の関係は相互親善、友好、尊敬に満たされています。こうした遺産は途切れることなく現代に引き継がれ、自由、民主主義、法の支配といった共通する価値観を基にした印日の絆を強めています。
 今日、経済の相互補完性、戦略的利益、アジア経済統合に対する共通の期待が我々をして自然なパートナーにならしめています。一方の前進と繁栄は他方の利害に関わってきます。

閣下
 印日関係が他の関係と異なるのは、我々は互いの成功を我が物として喜び合えることにあります。インドでは、インドと日本との関係について国民的な合意があります。世界経済の成長を促す豊かなけん引役として、又優れた技術の中心地としての日本を目にしたいと思います。過去何年にもわたり、日本から寄せられた寛大な開発援助にインド国民はいつも感謝しています。
 今夕建設的な会談が持たれ感謝します。印日間に存在する協力と友情はより強化されており、こうした会談を通しこの協力と友情は空の高みのごとく無限であるとの日頃の思いを強くしています。古代学問の中心地であったナーランダ大学の再建にむけ日本の参加を歓迎します。
 アジアの世紀が展開される中、それぞれの国民、地域そして広く世界全体に平和、安定、経済的発展をもたらすのだとの決意を持って、我々は団結しなければなりません。

皆様
 日本の首相閣下と同夫人のご健康とご多幸を願って
 友好的な両国国民の繁栄と進歩のために
 印日戦略的グローバル・パートナーシップのために
 杯を挙げたく皆様乾杯にご唱和下さい。

 ありがとうございました。