Ⅰ. 内政
10月3日
*3日、アンドラ・プラデシュ(AP)州を分割し、テランガナ州を新設することが閣議承認された。閣議発表によれば、AP州の州都ハイデラバードは、テランガナ州新設から10年間、両州の共同州都として機能する。内閣は、必要な法・行政諸手続きや両州が抱える多様な懸念事項を検討するための関係閣僚会合の設置を承認した。
10月4日
*4日及び23日、インド選挙管理委員会は、今後の州議会議員選挙の日程を発表した。チャッティースガル州は11月11日及び19日、マディヤ・プラデシュ州は11月25日、ミゾラム州は11月25日、ラジャスタン州は12月1日、デリー準州は12月4日。開票は、各州とも、12月8日又は9日に行われ、結果は12月11日までに確定する予定とされている。
10月7日
*7日付、タイムズ・オブ・インディア紙は、モディ・インド人民党(BJP)次期首相候補の外交政策に関する論評を掲載し、同首相候補がトップに就いた暁には、対外政策は経済外交中心となるだろう論じた。
10月17、18日
*17日及び18日付タイムズ・オブ・インディア紙は、調査会社が8月16日~10月15日に実施した次期総選挙に関する世論調査結果を次のとおり掲載した。同調査は、9月13日のモディBJP次期首相候補の正式指名の前後に実施されたため、同指名の影響を反映している。
*BJP 162議席(前回総選挙の議席数:116議席)
コングレス党 102議席(206議席)
左派諸派 32議席(24議席)
大衆社会党(BSP) 31議席(21議席)
アンナ・ドラビダ進歩連盟(AIADMK) 28議席(9議席)
社会主義党(SP) 25議席(23議席)
全印草の根会議派(AITC) 23議席(19議席)
*統一進歩連合(UPA) 117議席(259議席)
国民民主連合(NDA) 186議席(159議席)
10月22日
*22日付タイムズ・オブ・インディア紙は、モディ・グジャラート州首相の後任の見通しに関し、同州首相不在時の主要閣僚の動向を見つつ、パテル同州歳入・都市開発大臣が有力である旨報じた。
Ⅱ. 経済
10月14日
*インド商工省経済諮問局は、14日、卸売物価指数(WPI)に基づく9月のインフレ率を6.46%(前年同月比。速報値)と発表した。昨年9月の8.07%に比し大幅に低下したものの、本年8月の6.10%より上昇した。一次品目では、食料品が前年同月比18.40%となり、特に、タマネギは前年同月比322.94%と高騰し、タマネギとジャガイモを除くその他の野菜も同89.37%となった。
10月22日
*22日、インド宇宙研究機関(ISRO)は、インド初の火星ミッションの打上を、11月5日にサテイシュダワン宇宙センター(アンドラ・プラデシュ州スリハリコタ)にて行う旨発表した。ISROによれば、ミッションの主目的は、惑星ミッションの設計・管理等の技術開発であり、火星軌道船の設計や火星の表面探査を目的としている。打ち上げられた火星軌道船は、本年11月30日に地球軌道を出発し、来年9月14日に火星を周回する軌道に投入される予定。
10月29日
*29日、インド準備銀行(RBI)は、第2四半期金融政策会合を開催し、政策金利であるレポ・レートを現行の7.5%から0.25%ポイント引き上げ、7.75%とする利上げを行ったことを発表した。一方、ルピー安を抑制するため7月中旬に例外的に引き上げていたMSF(Marginal Standing Facility 注; 市中銀行がインド準備銀行から資金を借り入れる際の金利)を、9月からの引き下げに引き続き、現行の9.0%から0.25%ポイント下げ、8.75%とするとした。
Ⅲ. 外交
10月10日
*10日付インド外務省発表によれば、ブルネイで行われた第11回ASEANインド・サミットにおいてシン首相が冒頭演説を行った。シン首相は、インドとASEANが、これまで20年にわたり、包括的な協力課題とそれを追求する幅広い枠組みを設立し、今日、30年目の出発点にあることに言及した。インドは、これまでのASEANとの関係の実質的な成果や今後の協力の大きな潜在性を踏まえ、ジャカルタにASEAN代表部を設置し、大使を常駐させることとした。また、インドが、本年中にサービスと投資に関するインドASEAN・FTAに署名し、早期に発効させる用意ができていることとした。その他、連結性や人的交流、及び、安全保障協力の深化に言及した。
10月21日
*23日付インディアン・エクスプレス紙は、フィリピンを訪問中のクルシード外相とデル・ロサリオ・フィリピン外相との間で行われた第2回「インド・フィリピン二国間協力に関する合同委員会」後に発出された共同声明の中の南シナ海の呼称につき、報じている。同期間にシン首相が訪中し指導部と会談を行っていた一方で、インドとフィリピンとの間では、南シナ海を「西フィリピン海」とする共同声明に署名し、「航行の自由」と「法の支配」に従って、フィリピンと中国との係争が平和的に解決されること支持した。
10月22日–24日
*23日、インド外務省は、22日から24日にかけてシン首相が中国を訪問し、首脳間の共同声明と国境防衛協定や文化交流プログラム等9つの成果文書が作成されたと発表された。
10月24日
*24日付タイムズ・オブ・インディア紙は、大物俳優シャールク・カーンが韓国の親善大使に任命されたことにつき報じている。カーン氏は、今後、テコンドーやKポップといった韓国の文化を紹介することが期待される。
Ⅳ. 日印関係
10月10日
*10月10日、ASEAN関連首脳会議等に出席するためブルネイ・ダルサラーム国のバンダルスリブガワンを訪問中の安倍総理は、インドのマンモハン・シン首相と懇談を行いました。概要は以下の通りです。
1. 安倍総理から、天皇皇后両陛下のインド御訪問を歴史に残る御訪問とすべく、引き続き協力をお願いしたい旨述べたのに対し、シン首相から、天皇皇后両陛下の御訪問は非常に光栄であり、最高の対応をさせて頂きたい旨述べました。
2. シン首相から、日本のODAへの謝意が表明されました。また、シン首相から、日本企業のインドへの進出を歓迎するとともに、デリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)などを通じて二国間関係を更に強化したい旨述べました。
3. これに対し安倍総理から、今年5月のシン首相訪日の際に合意した様々な協力案件を更に前進させ、戦略的グローバル・パートナーシップの深化・発展をはかりたい旨述べました。
※懇談概要は、外務省ホームページより引用
URL http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page3_000479.html
10月3日
*3日、アンドラ・プラデシュ(AP)州を分割し、テランガナ州を新設することが閣議承認された。閣議発表によれば、AP州の州都ハイデラバードは、テランガナ州新設から10年間、両州の共同州都として機能する。内閣は、必要な法・行政諸手続きや両州が抱える多様な懸念事項を検討するための関係閣僚会合の設置を承認した。
10月4日
*4日及び23日、インド選挙管理委員会は、今後の州議会議員選挙の日程を発表した。チャッティースガル州は11月11日及び19日、マディヤ・プラデシュ州は11月25日、ミゾラム州は11月25日、ラジャスタン州は12月1日、デリー準州は12月4日。開票は、各州とも、12月8日又は9日に行われ、結果は12月11日までに確定する予定とされている。
10月7日
*7日付、タイムズ・オブ・インディア紙は、モディ・インド人民党(BJP)次期首相候補の外交政策に関する論評を掲載し、同首相候補がトップに就いた暁には、対外政策は経済外交中心となるだろう論じた。
10月17、18日
*17日及び18日付タイムズ・オブ・インディア紙は、調査会社が8月16日~10月15日に実施した次期総選挙に関する世論調査結果を次のとおり掲載した。同調査は、9月13日のモディBJP次期首相候補の正式指名の前後に実施されたため、同指名の影響を反映している。
*BJP 162議席(前回総選挙の議席数:116議席)
コングレス党 102議席(206議席)
左派諸派 32議席(24議席)
大衆社会党(BSP) 31議席(21議席)
アンナ・ドラビダ進歩連盟(AIADMK) 28議席(9議席)
社会主義党(SP) 25議席(23議席)
全印草の根会議派(AITC) 23議席(19議席)
*統一進歩連合(UPA) 117議席(259議席)
国民民主連合(NDA) 186議席(159議席)
10月22日
*22日付タイムズ・オブ・インディア紙は、モディ・グジャラート州首相の後任の見通しに関し、同州首相不在時の主要閣僚の動向を見つつ、パテル同州歳入・都市開発大臣が有力である旨報じた。
Ⅱ. 経済
10月14日
*インド商工省経済諮問局は、14日、卸売物価指数(WPI)に基づく9月のインフレ率を6.46%(前年同月比。速報値)と発表した。昨年9月の8.07%に比し大幅に低下したものの、本年8月の6.10%より上昇した。一次品目では、食料品が前年同月比18.40%となり、特に、タマネギは前年同月比322.94%と高騰し、タマネギとジャガイモを除くその他の野菜も同89.37%となった。
10月22日
*22日、インド宇宙研究機関(ISRO)は、インド初の火星ミッションの打上を、11月5日にサテイシュダワン宇宙センター(アンドラ・プラデシュ州スリハリコタ)にて行う旨発表した。ISROによれば、ミッションの主目的は、惑星ミッションの設計・管理等の技術開発であり、火星軌道船の設計や火星の表面探査を目的としている。打ち上げられた火星軌道船は、本年11月30日に地球軌道を出発し、来年9月14日に火星を周回する軌道に投入される予定。
10月29日
*29日、インド準備銀行(RBI)は、第2四半期金融政策会合を開催し、政策金利であるレポ・レートを現行の7.5%から0.25%ポイント引き上げ、7.75%とする利上げを行ったことを発表した。一方、ルピー安を抑制するため7月中旬に例外的に引き上げていたMSF(Marginal Standing Facility 注; 市中銀行がインド準備銀行から資金を借り入れる際の金利)を、9月からの引き下げに引き続き、現行の9.0%から0.25%ポイント下げ、8.75%とするとした。
Ⅲ. 外交
10月10日
*10日付インド外務省発表によれば、ブルネイで行われた第11回ASEANインド・サミットにおいてシン首相が冒頭演説を行った。シン首相は、インドとASEANが、これまで20年にわたり、包括的な協力課題とそれを追求する幅広い枠組みを設立し、今日、30年目の出発点にあることに言及した。インドは、これまでのASEANとの関係の実質的な成果や今後の協力の大きな潜在性を踏まえ、ジャカルタにASEAN代表部を設置し、大使を常駐させることとした。また、インドが、本年中にサービスと投資に関するインドASEAN・FTAに署名し、早期に発効させる用意ができていることとした。その他、連結性や人的交流、及び、安全保障協力の深化に言及した。
10月21日
*23日付インディアン・エクスプレス紙は、フィリピンを訪問中のクルシード外相とデル・ロサリオ・フィリピン外相との間で行われた第2回「インド・フィリピン二国間協力に関する合同委員会」後に発出された共同声明の中の南シナ海の呼称につき、報じている。同期間にシン首相が訪中し指導部と会談を行っていた一方で、インドとフィリピンとの間では、南シナ海を「西フィリピン海」とする共同声明に署名し、「航行の自由」と「法の支配」に従って、フィリピンと中国との係争が平和的に解決されること支持した。
10月22日–24日
*23日、インド外務省は、22日から24日にかけてシン首相が中国を訪問し、首脳間の共同声明と国境防衛協定や文化交流プログラム等9つの成果文書が作成されたと発表された。
10月24日
*24日付タイムズ・オブ・インディア紙は、大物俳優シャールク・カーンが韓国の親善大使に任命されたことにつき報じている。カーン氏は、今後、テコンドーやKポップといった韓国の文化を紹介することが期待される。
Ⅳ. 日印関係
10月10日
*10月10日、ASEAN関連首脳会議等に出席するためブルネイ・ダルサラーム国のバンダルスリブガワンを訪問中の安倍総理は、インドのマンモハン・シン首相と懇談を行いました。概要は以下の通りです。
1. 安倍総理から、天皇皇后両陛下のインド御訪問を歴史に残る御訪問とすべく、引き続き協力をお願いしたい旨述べたのに対し、シン首相から、天皇皇后両陛下の御訪問は非常に光栄であり、最高の対応をさせて頂きたい旨述べました。
2. シン首相から、日本のODAへの謝意が表明されました。また、シン首相から、日本企業のインドへの進出を歓迎するとともに、デリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)などを通じて二国間関係を更に強化したい旨述べました。
3. これに対し安倍総理から、今年5月のシン首相訪日の際に合意した様々な協力案件を更に前進させ、戦略的グローバル・パートナーシップの深化・発展をはかりたい旨述べました。
※懇談概要は、外務省ホームページより引用
URL http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page3_000479.html