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月間インドニュース(2017年2月分)

内政・経済・外交・日印関係を分かり易くお届けいたします。

1.内政
【州議会選挙関連】
2月1日~5日
ナガランド州:1日、ナガランド州政府は、地方議会選挙で女性に対して33%の留保枠を設けるという決定に反対するナガ族の暴動で死者が出たことを憂慮し、投票を延期すると発表した。
パンジャブ州:4日、パンジャブ州で州議会選挙の投票が実施され、78.6%の投票率が記録された(2012年州議会選挙の投票率は78.57%)。
ゴア州:4日、ゴア州で、州議会選挙の投票が実施され、83%の投票率が記録された(2012年州議会選挙の投票率は82.2%)。
ウッタラカンド州:5日、ラーワト州首相は、記者会見で、同党の選挙マニフェストを発表し、災害対策、インフラ整備、女性の権利向上、不法移民の対処等を約束した(投票日は2月15日)。

【予算国会】
2月9日
予算国会前半会期が終了。
後半会期は3月9日から開始される予定。

【弾道ミサイル迎撃試験】
2月11日
印国防省は、ベンガル湾沖において、飛来する弾道ミサイル目標に対する大気圏外迎撃ミサイルによる迎撃試験に成功した旨発表。モディ首相とパリカル防衛大臣は、この偉業達成に献身した国防省関係者と全ての科学者の努力を賞賛した。

【衛星の打ち上げ】
2月15日
インド宇宙開発機関(ISRO)は、サティシュ・ダワン宇宙センターにおけるPSLV-C37ロケット(極軌道打ち上げロケット)によるCARTOSAT衛星と103基の小型衛星、計104基の衛星の同時打ち上げに成功した。これに対し、ムカジー大統領及びモディ首相は、この打ち上げ成功に祝辞を発出した。なお、上記103基の衛星のうち、2基はインドの技術実証衛星であり、残り101基は外国の顧客の衛星である。内訳は、アメリカ96基、オランダ、スイス、イスラエル、カザフスタン、UAEが各1基である。今回の成功により、PSLVによる外国顧客の衛星打ち上げ数は180基に達した。

【スワルプ外務省報道官の次期駐カナダ大使への任命】
2月16日
印外務省は、ヴィシャス・スワルプ外務省報道官(次官補)(1986年入省、在大阪・神戸総領事を務めた知日家。アカデミー賞受賞映画「スラムドッグ・ミリオネア」の原作を含む3冊の小説を出版し、才人外交官として知られる)の次期駐カナダ大使への任命を発表。


2.経済
【予算】
2月1日
ジャイトリー財務相は、鉄道予算も含む2017-18年度一般予算を発表した。

メモ:今予算国会から、予算案が2月1日に発表され(これまでより1ヶ月前に発表されることになった)、また、鉄道予算が一般予算に含まれることになった点について、財務省は以下のプレスリリースを発出。
1. インドでは、1924年以降、慣習として鉄道予算が一般予算とは別に発表されてきたが、下記の取極めの下、両者は統合される。
ア. インド鉄道は、引き続き、政府運営ながら商業性を持った、個別の組織であり続ける。
イ. 鉄道は、既存の規則に従い、機能の独立性及び財政に関し付与された権限を維持する。
ウ. 鉄道は、給与や手当等の経常支出については(鉄道事業の)経常収入で賄うという既存の取極めを継続する。
エ. これまで、鉄道省は約970億ルピーの年間配当を中央政府に対し支払ってきたが、今後この配当はなくなる。他方、鉄道省は予算支援(Gross Budgetary Support)を得る。
2. 毎年、予算案の発表は2月最終日に行われてきたが、これを1カ月早める。これにより、予算関連の議会手続きを3月末までに終え、各省は年度当初から施策を執行することができるようになる。また、税制改正についても年度当初から実施することができるようになる。但し、来年度予算案の発表日については、州選挙の日程等を踏まえ今後決定される。

【インド証券取引委員会会長の後任人事】
2月10日
インド政府はインド証券取引委員会(SEBI)の会長人事に関し、同会長職を6年間務め、3月1日に退任するシンハ会長の後任として、アジャイ・ティアギ(Ajay Tyagi)財務省経済局(DEA)次官補(Additional Secretary)を指名した。任期は原則5年以内、もしくは65歳までとされている。ティアギ新会長は、現在58歳であり、1984年にインド行政職(IAS)(注:ヒマーチャル・プラデッシュ州)として採用され、経済学修士号を取得している。同氏は、FATF(Financial Action Task Force:金融活動作業部会)やFSB(Financial Stability Board:金融安定理事会)ではインド代表を務め、2015年にはRBI理事会の委員も務めた。


3.外交
【インド・ミャンマー関係】
2月2日
ミャンマーの国家安全保障補佐官が就任後初の外遊先としてインドを訪問し、インド側の国家安全保障補佐官、外務担当閣外相、外務次官、国防次官等と会談した。

【インド・ベルギー関係】
2月7日
訪印中のベルギー副首相がアクバル外務担当閣外相と会談した。

【インド・米国関係】
2月15日
スワラージ外相は、ティラーソン国務長官と電話会談を行った。
2月28日~3月3日
ジャイシャンカル次官は、訪米し、ティラーソン国務長官、マクマスター国家安全保障担当大統領補佐官他の政府要人、議員、経済界等との意見交換を行った。

【インド・ルワンダ及びインド・ウガンダ関係】
2月19日~21日
アンサリ副大統領は、ルワンダを訪問し、カガメ大統領、ムレケジ首相及び上院議長と会談した。アンサリ副大統領は、ルワンダ大学で講演した他、首都キガリのインド人コミュニティと交流した。
2月21日~23日
アンサリ副大統領は、ウガンダを訪問し、ムセベニ大統領及びセカンディ副大統領と会談した。また、首都カンパラのインド人コミュニティと交流した。

【インド・モルディブ関係】
2月21日、22日
アクバル外務担当閣外相は、モルディブを訪問し、ヤーミン大統領及びアシム外相と会談した。防衛及び安全保障、対テロ、モルディブ観光への投資を含む経済関係、開発パートナーシップ、能力構築、若者交流、文化交流について協議した。ヤーミン大統領は「インド第一」政策を改めて強調した。

【インド・中国関係】
2月21日、22日
ジャイシャンカル外務次官は、訪問先の北京で、21日に楊潔チ国務委員、22日に王毅外交部長とそれぞれ意見交換した。22日、同次官と張業遂中国外交部常務副部長との間で第1回中印戦略対話が行われた。

【インド・バングラデシュ関係】
2月23日、24日
ジャイシャンカル外務次官はバングラデシュを訪問し、ハシナ大統領及びバングラデシュ外務次官と会談した。

【インド・チュニジア関係】
2月26日~28日
アクバル外務担当閣外相は、チュニジアを訪問し、エセブシ大統領、ジヒナウイ外相、エネルギー・鉱物・再生可能エネルギー相、外務次官と会談した。また、チュニジア戦略研究所で基調講演を行った。

【インド・フィリピン関係】
2月27日
デリーにおいて第12回印比政策対話及び第3回印比戦略対話が実施された。


4.日印関係
【インド高速鉄道に関する第4回合同委員会】
2月17日
デリーにおいて、インド高速鉄道に関する第4回合同委員会が開催されたところ概要以下のとおり。
第4回会合の日本側代表団には、日本側の共同議長を務める和泉洋人内閣総理大臣補佐官を団長として、関係各省(外務省、財務省、経済産業省、国土交通省)の次官・局長級幹部が参加し、インド側代表団には、アルビンド・パナガリヤ行政委員会副委員長(Dr. Arvind Panagariya, Vice-Chairman, NITI(National Institution for Transforming India)Aayog(Committee))(インド側の共同議長)を始め、鉄道省、外務省、商工省等の関係各省の次官級が参加した。
第4回合同委員会では、本年あり得べき式典を含む今後の事業の進め方や高速鉄道の人材育成計画について議論するとともに、インド側において実施すべき調査や用地取得など、ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道計画の進捗が確認された。また、本年あり得べき首脳会談に向けて、両国間で協議を重ねていくことで一致した。
この合同委員会に引き続き、国土交通省とインド鉄道省との間で、「鉄道安全に関する日本国国土交通省とインド共和国鉄道省との間の協力覚書」が署名・交換された。
日本政府としては、ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道への新幹線システムの導入の実現に向け、引き続き両国間で取り組んで行く考え。

今月の注目点:米印関係
1月24日に行われたモディ首相とトランプ大統領との電話会談に続き、2月15日、スワラージ外相はティラーソン米国務長官と電話会談を行った。2月28日には、ジャイシャンカル次官が渡米し、ティラーソン国務長官、マクマスター国家安全保障担当大統領補佐官他の政府要人、議員、経済界等との意見交換を行った。

◇モディ首相とトランプ大統領の電話会談(1月24日付ホワイトハウス発表リードアウト):
トランプ大統領は、モディ・インド首相との電話会談の中で、米国は、インドを、世界における課題に対処する上での真の友人、パートナーであると考えていることを強調した。両首脳は、経済や国防といった幅広い分野で、米国とインドのパートナーシップを強化する機会について協議した。両首脳はまた、南アジア及び中央アジア地域における安全保障についても協議した。トランプ大統領とモディ首相は、テロとの世界的な闘いにおいて、米国とインドが協力して立ち向かうとの決意を示した。トランプ大統領は、本年モディ首相を米国に迎えることを期待した。

◇スワラージ外相とティラーソン米国務長官の電話会談(2月15日付印外務省プレスリリース):
2月15日、スワラージ印外相及及びティラーソン米国務長官は電話会談を行った。
スワラージ外相及びティラーソン国務長官は、多面的な米印のパートナーシップをさらに拡大・深化させるため、緊密に協働する決意を表明した。両外相は、米国とインドの緊密かつ強固な関係が、互いの利益であるのみならずグローバルな重要性を秘めている点を強調した。この点両外相は、防衛・安全保障、エネルギー及び経済を含む様々なセクターでの協力強化で合意した。両外相はまた、モディ首相とトランプ大統領が表明したテロに対するグローバルな戦いについて緊密に協力していくとの固い決意をフォローアップしていくことで合意した。